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ビーチクリーンボランティア “ホノルル海さくら”、 70回の節目にスキューバ班結成、海中もゴミ拾い

Bynikkansan

10月 6, 2018
左からフォトグラファーの石丸さん、ダイビングインストラクターの安孫子さん、 フォトグラファーの関口さん。 スクーバタンク提供:ブリーズハワイ

 

毎月アラモアナビーチのゴミ拾いをしている、ビーチクリーンボランティアの“ホノルル海さくら”(代表 河地史哉さん)。  NPO 法人“海さくら”の活動は日本が本部で、「日本一楽しいゴミ拾い!」を合言葉に、2005年から神奈川県江ノ島の海で始まった。  ハワイ支部は、2012年の9月頃から、東日本大震災の津波で流された漁船の残骸などが、海流に乗ってハワイの海に漂着し始めたのがきっかけ。  地球上の海はすべて一つでつながっていることを痛感した河地代表は、大切なハワイの海に恩返しする思いで“ホノルル海さくら”を結成。6年近く活動してきた。  9月30日、70回目の節目を迎えるにあたり、かねてからの構想だったスキューバ班を結成。以前よりビーチクリーンに参加していたフォトグラファーの石丸さんら3人が、熟練ダイバーであることからマジックアイランド沖合に潜り、海中のゴミ拾いをした。  

 

石丸さんによると、海中のゴミはビンや缶、プラスチック、衣類などなど。 「マジックアイランドは釣り人も多く、釣り針が根がかりすると、糸を切ってしまうので針や仕掛けもゴミとなって海に残っていました。沖合にはウミガメも多く生息しているのですが、カメはプラスチックをクラゲと間違って食べてしまう習性があり、消化できないために死んでしまう。サンゴには脱ぎ捨てられたTシャツや短パンが引っかかり、サンゴが死滅してしまう白化現象を悪化させていました」  17kgの海中のゴミと、40.5kgの陸上のゴミが回収できたという。  参加者は毎回60名ほどで、ゴミ袋や軍手などはすべて“海さくら”が用意する。ゴミ拾いの後はBBQなどもあるので、楽しいゴミ拾い仲間を募集中とのこと。

 

 

(取材・文 奥山夏実)

 

(日刊サン 2018.10.06)