日刊サンWEB

過去記事サイト

ハワイからフラのヨーロッパ遠征‼ レイホー麻子(月1回火曜日連載「ヘルシーライフを目指して!」でおなじみ)

Bynikkansan

11月 18, 2018

私は、カポレイにある「ハラウ・フラ・オ・ホクラニ」というフラの教室(ハラウ)に所属しています。クラスは子供から高齢者まで男女も別で8クラスに分かれています。私が所属しているのはワヒネ(女性)・カマナオイ・コンペティションのクラスで、カリフォルニアのイヤオ・エ・アカラ・フラ大会やメリモナークに出場するチームです。先月、私たちは先生1名と生徒11名で、10月19日~10月30日の12日間に渡りヨーロッパ遠征に行ってきました。滞在地は、オーストリアのビエナ(ウィーン)です。

 

 

ビエナに到着!

10月20日夕方にオーストリア、ビエナに到着し、翌日はグループ観光、その翌日22日は、地元の高校にハワイ文化・フラの紹介のための訪問をして、フラの楽器やフラ・カヒコ(古典フラ)とフラ・アウアナ(現代フラ)の紹介、デモンストレーションをしました。23日はビエナのUN(ユナイテッド・ネーション)でフラのパフォーマンス、24日はフラ大会の舞台リハーサル、25日~26日はワークショップ、27日は、第1回目初の「フラ・オニ・エ・ヨーロッパ」フラ大会、28日は「ハラウ・フラ・オ・ホクラニ」による2時間コンサート、及びディナーパーティー、29日はグループで観光とハウスパーティー、そして30日に帰国という過密スケジュールでした。これらの様子を詳しくご紹介します。

 

 

 

ワークショップ       25日(木)~26日(金)ワークショップ開催

クラス内容:ハワイ文化と歴史、フラの基本ステップ、レイ・メイキング、ティリーフのハクメイキング(頭飾り)、Tシャツ・プリンティング、フラ・カヒコ(古典フラ)、フラ・アウアナ(現代フラ)、オリ(チャント)、ハワイ語、コンサート出場グループによる5つのメレ(曲/ダンス)のリハーサル援助等々。各クラスは1時間~2時間程度。 かなり充実したワークショップでした。私はコア・グループの1人なので、担当クラスが多く、1つのクラスのアシストが終わると次に行き、それが終わるとまた次に行くという、ランチやディナーを食べる暇がないほど忙しい2日間でした。教える方は責任重大です。

 

 

 

 

フラ大会     27日(土)第1回目「フラ・オニ・エ・ヨーロッパ」フラ大会

この日は、ドイツ、フランス、スイス、ポーランド、ロシア、オーストリア、イタリア、スロバキア、リトアニアの9か国が大会に出場しました。グループ部門とソロ部門を合わせて、全部で24つのパフォーマンスで繰り広げられました。それが終わって表彰式の後に、ホイケ(披露会・発表会)が12パフォーマンス行われ、出場国はドイツ、オーストリア、イタリア、ハンガリー、ロシア、オランダ、スロバキアの7か国でした。私のハラウは、この大会の運営役なので、グループの出番の前に着替え室からステージに誘導したり、スタンバイの各ダンサーの位置決め・位置取り、審査員の世話、スコアキーピング、グループやソロイストの記念撮影をしたりと、主催を務めました。ダンサーそれぞれの笑顔と、パフォーマンスが終わった後の満足感と感動が印象に残りました。つられ泣きをしたほどです…

 

 

 

 

2時間コンサート   28日(日)「ハラウ・フラ・オ・ホクラニ」による 2時間コンサート

私は、27曲あるうちの10曲を踊りました。衣装替えは5回。次の出番までの時間があまりないので、着替え室とステージの間を何度も階段を猛ダッシュしました(苦笑)おかげで、着替えや出番に遅れることなく、無事に1つ1つこなして、とても満足のいくコンサートでした。(大きな間違えもなかったですし…)

 

 

 

 

ディナーパーティーにて

ビエナ地元の学校やUNに行っても、「フラってフラフープのこと?」と言われるくらい、まだまだフラもハワイ文化もヨーロッパには普及していませんが、フラ大会ができるようになり、コンサートもチケットが完売になるということは、これからどんどん普及していくと思います。今回、個人的には2回目のヨーロッパ遠征でしたが、ハワイ代表でヨーロッパに出向き、ヨーロッパ各国の人々と、フラを通して、アロハやハワイの文化と歴史を伝授しシェアできたことを誇りに思います。地元のハラウグループには、行くたびに歓迎されるので、とても嬉しいことです。12日間とても多忙な毎日でしたが、関わった大勢の人たちに「1週間のサポート本当にありがとう!」「素晴らしいフラを披露してくれてありがとう!」と笑顔で言われると、「あ~、来て良かった。」と嬉しく、誇らしい気持ちになります。今後も、個人的にダンサーとして成長し、活躍し、アロハを広めて、世界平和を促進していきたいです。

 

 

 

【レイホー麻子】ポリネシアンダンスを始めたきっかけは、ハニームーンで行ったタヒチとボラボラで見たルアウ・ショー。軽快なタヒチアンのドラムと、速い腰の動きをするタヒチアンダンスに一目惚れし、2003年カリフォルニアの「マウイガールズ」ポリネシアンダンスグループに所属する。数々のショーやイベントに出場。2005年ハワイに移住後、ディナークルーズ「スター・オブ・ホノルル」と「スターレット」でダンサーとして雇用される。アラモアナホテル内のディナーショー「ハワイアンズハット」にも出演。2012年に「ハラウ・フラ・オ・ホクラニ」へ所属する。2014年にメリモナーク出場。2018年1月にウニキを迎え、オラパ(生徒を卒業し、正式なダンサーとして認定される式義)となる。

 

(日刊サン 2018.11.18)