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在ホノルル日本国総領事館主催 天皇誕生日祝賀レセプション開催

Bynikkansan

12月 15, 2017

 在ホノルル日本総領事公邸で、11月28日、天皇誕生日祝賀レセプションが開催された。毎年恒例となっているこの会は、今年はジョージ・アリヨシ元ハワイ州知事、ハリー・ハリス米太平洋軍司令官、スーザン・バラードホノルル警察署長を始め、ハワイ州内の政治家、軍・警察関係者、日米協会関係者、メディア関係者など、各分野から約500人が参加した。また、ハワイ州内県人会の連合組織「ハワイ日系人連合協会」からは、北海道、山形、福島、広島、山口、愛媛、福岡、佐賀、宮崎、鹿児島、沖縄の11県人会が参加。会場となった公邸の中庭では、各県人会のブースが設置され、特産品の試食や伝統工芸品の展示、観光スポットなどのPRが行われた。また、日系企業の広報として、寿司やたこ焼き、和菓子、飲料、旅行関連のブースが立ち並び、会場の祝賀ムードに華を添えた。

 始めに、プログラムの冒頭で、国家と州歌が斉唱された。ロイヤルハワイアンバンドの伴奏に合わせ、アメリカ空軍所属のデレック・ウィルソンさんがアメリカ国歌「星条旗」を、歌手のカレン・ケアウェハワイさんがハワイ州歌「ハワイ・ポノイ」を、ホノルル妙法寺住職で声楽家の山村尚正さんが「君が代」の歌唱を担当した。

 続いて、伊藤康一総領事が開会の挨拶をし、次のように述べた。「在ホノルル日本総領事公邸の庭には、1994年、天皇皇后両陛下がアメリカ政府の招待をお受けになり、御訪米された際の記念として植樹されたレインボーシャワーツリーがあります。両陛下が2009年に来布された際は、両陛下のご結婚に合わせて創設された『皇太子明仁親王奨学金財団』の50周年記念晩さん会へご出席されました。天皇皇后両陛下が日本とつながりの深いハワイをご訪問されたことで、日米両国の友好親善関係がさらに深まったと言えるでしょう」

挨拶をする伊藤康一総領事

 

 次に、ハリー・ハリス米太平洋軍司令官が次のように祝賀の辞を述べた。「来月84歳を迎えられる天皇陛下のお誕生日を、伊藤総領事、アリヨシ元州知事を始め、日本に所縁の深い皆さまと共に喜び祝えることを嬉しく思います。今後とも米太平洋軍と日本の自衛隊が互いに協力し合う事で、日米両国の友好親善、協力関係がさらに強固なものとなることを願っております」

 

祝賀の辞を述べるハリー・ハリス米太平洋軍司令官

 

 最後に、ジョージ・アリヨシ元ハワイ州知事が壇上に立ち「昔は『天皇陛下、万歳』と言うのが一般的でしたが、時代は変わりました。今日は、日本の象徴であられる陛下に敬意を込めて、このように申し上げるのがよいでしょう。天皇陛下、お誕生日おめでとうございます」と掛け声をかけ、乾杯の音頭をとった。

 

乾杯前のスピーチをするジョージ・アリヨシ元ハワイ州知事

 

 祝賀レセプションに参加した日系二世の男性は「『象徴』という天皇陛下の存在意義は、アメリカ人には中々想像し難いものです。しかし、今日このレセプションに参加したことで、陛下がどのような形で日本人の大切な心の支えとなっているかということを理解できたように思います」と語った。

 

レセプションには約500人が参加

(取材・文 佐藤友紀)