日刊サンWEB

過去記事サイト

和太鼓奏者、中井勉氏の『ドラゴンビート』奏者と観客が一体となって楽しんだディナーショー

Bynikkansan

12月 10, 2017

 中井勉氏が率いる和太鼓ユニット『ドラゴンビート』のディナーショーが、11月25日コンベンションセンターで開催された。

 太鼓がステージに2列3列と並ぶ。総勢30人を超えるドラゴンビートの面々が壇上に立つ。奏者は2歳の幼児からシニアまで。指揮者はいない。皆が息を合わせた瞬間、全員のバチが高く上がり、ドンコンドンコン、生き物のようにビートが踊りだす。なんという躍動感、重なり合う音の豊かさ! ハワイをモチーフにしたという中井氏のオリジナル曲は、太鼓の響きに合わせ、大自然の織りなす景色を感じさせてくれる。

 

中井勉氏

 縄文時代に遡ると言われる和太鼓。直径1m以上の巨大な太鼓や胴の長い太鼓など、5種類ほどの形とさまざまなサイズがある。西洋の太鼓に比べ和太鼓は皮が厚いので、腰を落とし、腕全体の重さを乗せて打たなければ良い音は出ない。叩く側の皮だけでなく、裏側の皮をも振動させる技術が必要だ。しかも音階はなく、強弱だけで曲を奏でる。その勇壮かつ繊細な響きは、耳で聞くというより、体で感じる魂の音色だ。

 

 

  中井氏が日本の伝統芸能である和太鼓をハワイで普及し始めて5年。現在、子ども約70人、大人約30人の生徒さんらが和太鼓に親しみ、学んでいる。大阪出身の中井氏自身、太鼓打ちであった父の指導で3歳の時から盆太鼓を始め、10歳の時にはすでに日本各地の盆踊りなどに出演していた。ステージに立ったハワイのちびっ子や大人の奏者も、この日のためにどれほど練習を重ねてきたことか。200人を超える観客も一体となって、ダイナミックな演奏を楽しんだ。

(取材・文 奥山夏実)

 

 

 

 

 

<日刊サンのプレゼント企画に当選した読者、Yokoさんからのお手紙>

日刊サン編集部の皆様

 この度はドラゴンビートのショーのチケットをありがとうございました。とても素晴らしいショーでした。

 中井さんをはじめ生徒さん、それにパフォーマーの方々、皆さん生き生きと楽しく、そして一生懸命和太鼓を打っている姿は感動ものでした。 以前から太鼓のショーは好きでしたが、昨夜の素晴らしいステージを観たら益々大好きになりました。

 太鼓だけでこんなに素晴らしいショーが、それも2時間半も出来るということも初めて知りましたし、1曲ごとに違う曲の持つ雰囲気や、中井さん作のオリジナル曲とパフォーマンスがとても良くマッチしていて全然飽きませんでした。出来ればもっと観たかったくらいです。

 中井さんの人柄がMCにも感じました。心から観客に楽しんで貰いたい、もっと和太鼓の事を知って貰いたい、という気持ちがすごく伝わってきて、思わず応援したいという気持ちになってしまいました。

 ハワイでは5年という節目を迎えたとの事でしたが、これから益々頑張って和太鼓の良さをハワイだけでなく、アメリカ本土などにも広めてくださったら素晴らしいなって思います。心から応援しています。 この素晴らしいショーを観る機会を与えて頂き感謝しております。

 本当にありがとうございました。

 

 

(日刊サン 2017. 12. 2)