Study in Hawaii|ハワイで学ぶ
IVY PREP ACADEMY の スン・リー塾長に聞きました!
子供の夏休み、オススメの過ごし方
今月からハワイの学校は夏休みに入りましたが、お子さまをお持ちのご家庭では、どのように過ごしておられるでしょうか? 6月初めから7月末までという長い休みは、成長期のお子さんにとっては心身ともに大事な期間。勉強の時間もアクティビティの時間も、できるだけ有意義に過ごさせてあげたいものです。そこで今回は、IVY PREP ACADEMYのスン・リー塾長に、普段の学校生活を離れたお子さんのご家庭での夏休みの過ごし方についてお話を伺いました。
スンさんは「まず、受験を控えているお子さんの場合、夏休みは大切な正念場です」と言います。だらけがちな夏休みだけでも学習塾に通い、規則正しく勉強することがお勧めだそう。米国高校・大学に進学する際に必要となるSATやSSATなどの試験対策を熟知した講師陣が揃っている学習塾では、生徒さんは傾向や対策についてアドバイスを受けたり、分からないことを相談することができます。同じ学力でも、そういったサポートがある場合、さまざまな面で有利になります。 「例えば週5日、午前中の3時間は塾で勉強し、午後は塾で出された宿題と明日の予習を行います。少人数制の塾では、一人一人の生徒さんのステイタス、つまり、得意科目はもちろん、苦手科目の特にどの部分が弱点かまでを把握し、それに合わせた指導を行ったり課題を出したりしますから、効率よく勉強することができます」とスンさん。韓国では、大学受験を控えた高校生たちは、夏休みに入ると早朝から夜遅くまで塾で勉強するのだとか。しかしスンさんは「長時間勉強することが必ずしもよい結果を出すとは言えない」と言います。ご家族の協力のもと、屋外でのアクティビティやお子さんが好きな分野の読書などのブレイクも交えながら、できるだけストレスを受けずに勉強ができるよう工夫してあげたいものです。
また日本に住んでいらっしゃるお子さんにとって、夏休みは英語を強化する絶好の機会です。スンさんの塾でも日本の夏休みに合わせてイングリッシュサマーキャンプを開催しています。日本の生徒さん以外に、他国からの生徒さんもいらっしゃるので、語学力だけでなく、国際交流を通してさまざまな面で実りある夏休みが過ごせるでしょう。スンさんの塾では、午前中は英会話を中心とした授業を行い、午後は皆でアクティビティに出かけます。 「イングリッシュサマーキャンプでは、やはり、お子さまたちの英会話能力が格段に上がるというのがポイントでしょう。授業では、例えば1日に30単語を覚えるという目標を立てます。そうすると、サマーキャンプ中の1ヶ月で約600語の単語を覚えることができますが、単に覚えるだけではなく、教室外でのアクティビティやホームステイファミリーとの会話などを通して単語を実際に使うことで、自然に頭に残るのです」
サマーキャンプに参加した生徒さんや保護者は、一様に「日本で英会話を習うのと比べ、ハワイで実践的に英語を学習すると、上達の仕方が全く違う」と驚くのだそうです。そして帰国後は、興味のある分野の本を英語で読んだりなどして、英語に触れる機会を意識的に作ることが大切。スンさんは「今はSNSなどが発展していますから、帰国後もハワイで知り合った人々や講師たちと英語でコミュニケーションを取るのもよいのではないでしょうか」と語ります。
ハーバード大学の合格者も輩出している学習塾の塾長、スン・リーさんがお勧めする夏休みの過ごし方、いかがだったでしょうか。大切なお子さまの夏休みを楽しく有意義に過ごさせてあげるために何をすればよいか、保護者の方々のご参考になれば幸いです。
(取材・文 佐藤リン友紀)
(日刊サン 2019.06.07)