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未来へ羽ばたく若者たち<落語を原点に、夢は、世界的女優!>

Bynikkansan

9月 6, 2014

世理奈ダンハム さん

奈良県生駒市出身

1993年生まれ 21歳

 

私の父はアメリカNY 出身で、母は日本人です。母は留学した経験があるの で、小さい頃から「留学は楽しいから、 絶対しいや」って言われて育ったんで す。だから、自分も当たり前のように留 学するものだと考えていました。そし て、ハワイ大学(以後UH)に、良いシアタープログラムがあったので、UHを選 びました。実は、最初は、ちゃんと就職 できるように、TIM(Travel Industry Management)を専攻にしようと考 えていたんです。でも、元々私は、映画 が大好きで、夢は女優になることなの で、ハワイに来る前の夏に、「やっぱりここは夢を追いかけるべきかな」と考 え直してシアターに変えました。入学して実際に勉強し始めたら、メチャメチャはまりました(笑)。  

 

 

ハワイに来た当初

英語で苦労しましたね。私は、小学校4年生の時にサンディエゴに1年間住んでいたのですが、 基本的に英語は父と話す時だけで、あとは日本語で育ったんです。普段の父との会話程度では大した語彙力はつかないし、また、父は大学で英語を教えていて、スタンダードの英語を使うので、それに慣れていた私はティーネージャー の英語が全くわからなくて、友達を作りたくても、会話に入れなかったんです。 それには自分でもびっくりしました。  

 

 

落語を始めたきっかけ

2012年の 春セメスターで出会った石田ヤスさん という先輩に「落語しない?」って声をかけられたことです。彼が取っていた 授業の課題で、落語のアクターが必要ということでした。私は即「やりま す!」って答えました。ヤス先輩は、色物俳優として、プロの英語落語家たちと 全米ツアーをしたこともあり、落語をよく知っている方なので色々教えて頂きました。そして、カピオラニ・コミュニ ティー・カレッジで毎年開催されてい るジャパン・ウィザード・コンペティションという、ハワイの高校生たちが日本の知識を競う大会に、ゲストスピーカーとして落語で出ることになりまし た。それが、めちゃくちゃウケがよかっ たんです。

 

その後、地元の高校から「是 非うちの学校に来てショーをやってくれない?」って言ってもらえて、それを機に「弁当落語」を立ち上げました。その時のメンバーは4人。ハーフの私と、 日本人、アメリカ人、イタリア人でし た。「色んなおかずがつまった落語をお 届けしたい」という意味を込め、また 「弁当」っていう言葉は、ハワイなら皆 知っていて覚えられやすいからと「弁当落語」と名付けました。現在は、学校に関係なく、ショービジネスのグループとして活動しています。SCEP (Statewide Cultural Extension Program)のオーディションにも合格し、そこから派遣されて、図書館やアダ ルト・デイケアー等でもショーをやっ ています。