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【インタビュー 輝く人】ライフアップカウンセラ一/マクロビオティックカウンセラ一 野田清美さん

Bynikkansan

4月 13, 2013

ハワイの女性を元気にしたい

ハワイには不思議なご縁を感じています。ニューヨ ークや日本で知り合った方々とのこ縁がつながり、昨年から3回ハワイ に来ました。 今回のイベントは、まずは、国境なき料理団の団長の本道佳子さんと2日間にわたって 「お野菜の力を頂く、ミラクルランチ」と 「歴史ある様々な穀物とお野菜をいただいて自分の魂の輝きを取り戻す、魂の ランチ」を行いました。

 

本道さんは、食を通して世界が平和になることを考えて活動され、東京の湯島天神の横にある彼女のレストラン 「湯島食堂」をはじめ、日本各地でミラクル料理を出すという試みをされています。彼女の作 った料理を食べると、必ずミラクルが起こると言われています。本道さんとのコラボレーションのイベントは食を整え、今の自分を見つけるきっかけとなるイべントにな ったと感じています。

 

 

そして、私の単独活動としては、マクロビオティックをわかりやすく手軽に紹介する 講座として、ポエポエハワイアンカルチャー センターで 「ハワイで美しくデトックス」を行いました。春のエネルギーは、木が空に向かってぐんぐんのびていくように上昇エネルギーです。冬の間にたまった油を排泄し夏へ向けて体を身軽にするというお話をして、マクロビオティックのデトックスレシピと経絡マッサージで効率よく老廃物を排泄する方法をお伝えしました。デトックス料理もみなさん喜んでくださいました。

 

断捨離のお話もしましたが、スペースのないところに栄養を入れても入りません よね。満員バスにはもう誰も乗れません。まずは手放すこと、排泄することが大事です。 昨年から何度も訪ねることになり、どうしてハワイとこんなにご縁が深いのだろうと思うのですが、ハワイを元気にするということ、特に日本の女神のみなさんを(女性は全員女神です!)元気にするということが、私にとっても大事なお役目のように感じています。 ハワイは日本人の女性にとってタフな場所だと思います。もともとハワイに住んでいた人たちは、生まれ持った体の体質もよいので太りやすく、熱が体にこもりやすいのですが、お肉をたくさん食べたことからさらに暑がりになったと思われます。どこに行っても冷房が強く効いていますよね。動物食の祖先を持つと冷房の中でも寒くないんです。

 

でも日本人は祖先の生活スタイルからみると、ハワイアンや欧米人とは体質が違うので、体が冷えてしまうのです。ハワイにいる日本の女性はみなさん冷えているのがわかります。顔や体などの皮膚の血色を見て診断する望診法で、顔を見るとわかるんですよ。 冷えているにもかかわらず、生のフルーツや生の野菜などの体を冷やすものや未調理のものを食べていますよね。調理していないものは消化に負担があります。人間は生で食べにくい穀物を調理したことによって進化したと言われています。それからお肉などの動物食や揚げたものを食べることも多いですよね。そうすると体が両極になってしまい、センターの軸がない、バランスのとれていない状態になってしまいます。火の通った野菜、海藻、味噌汁、そして穀物をしっかり食べてほしいです。 ご飯は大切ですよ。昔から日本では「ご飯ですよー」と言いますよね。主食のご飯をメインにした、体を温める料理が必要です。

 

 

ハワイには、お米がしっかり根付いていると感じています。マクロビオティック的に考えると、パンは比較的寒いところで食されるもので、ハワイには少し重い主食になります。調理法がオーブンで焼きしめるということ自体そうなのですね。ですから、ハワイでは水で炊いた軽いお米の方が好まれるのでしょう。 日本食にしなくもいいんですよ。ハワイ で採れたものを取り入れて、ハワイ風の料理を作ってください。味噌汁も日本と同じではなく、ポトフに味噌ソースを添えるなど、日本の良質な伝統調味料である、味噌や醤油を取り入れながら、ハワイならではのアレンジをしてみてください。 興味深いことに、食べているもので顔も性格も変わってくるんですよ。動物食を摂りすぎると獣のような顔っきになります。例えば、鶏肉だけを多く食べる人は筋っぽくなり、体型や歩き方などにも出てきますし、動物でも鳥はもっとも攻撃的で、突っつく動物ですから他人の問題を指摘し、攻撃する性格になるんです。牛肉や豚肉にも同じことが言えます。

 

特に女性にはそれほど肉は必要ないんです。人間の歯の数は上顎と下顎合わせて32本です。そのうち臼歯は20本、門歯は8本、動物を食す犬歯はたったの4本です。良質のものを少し食べれば充分だということなんです。 大地に根を張っている植物を食べると、うろたえなくなります。流れがわかるようになり、ガツガツとしないようになるんです。 調理時間を長くすることも大切です。肉まんをレンジで温めるのと蒸したのでは違いますよね。レンジで温めた肉まんは水分が飛んで、すぐに固くなってしまいますが、蒸したものはしっとりとふっくらして、柔らかさも温かさも持続するんです。調理時間を長く優しく作ったものは、温かい状態が続いて優しい料理になります。

 

今回、ハワイでの講座に参加された方は 「美味しくて体にいいんですね。」とおっしゃ っていましたが、私は美味しくなかったらマクロビオティックは続けていません。食いしん坊ですし、主人は料理人でしたから、美味しいものをたくさん食べて来ました。世界で一番予約が取れないといわれるスペ インのレストラン、エル・ブジも行きました。でもマクロビオティックの料理を一度も美味しくないと思ったことがないんです。 素材の旨みを引き出して、美味しくするにはコツがあります。自分へ愛情を持って、お野菜に感謝して手間をかけて作るとそれが料理の美味しさに反映されるんです。こうしたことを今回の講座でお伝えしました。ハワイの女性に、元気にハワイで活躍していただきたい。そう思っています。

 

 

ライフスタイルも体の栄養になります

今思っていることは世界で活動する日本人女性(女神)が元気に活躍してほしいということです。その為にも魂の神殿である、私たちの体を整え、健康にする術をお伝えして、女神のみなさんがやりたいこと、楽しいことを目一杯してくださったら、本望です。 主人を急に亡くし、本当に辛かった時に煮しめが助けてくれたように、食は大切で、本当に体を治してくれる愛情たっぷりの薬になるんですよ!と伝えたいです。食というのは、口から入るものだけでなく、ライ フスタイルも体の栄蓑になるんです。

 

ストレスを軽減する様々なアプローチをお伝えして、楽しく、楽に、幸せへつなげたい! そう思っています。こうした気持ちから、アロマセラピーやフラワーアレンジメントも学びましたし、マクロビオティックと出合う前からの陶芸活動も続けています。 陰陽五行を会得して、九星氣学という易学も学ぶことで、人生の気の流れを知ることも大事です。マクロビオティックの九 星氣学は、運気をあげる幸せ探しの賢い道具の一つ。自分の波動や立ち位置を知 って、どのようなライフスタイルや食事がいいのかを学ぶと、体を楽に、人間関係も楽に、ストレスフリーになります。不思議な体験を通して、見えない精神世界にも意 識がありますので、レイキマスターにもなりました。パワースポットを巡る旅を続けていますし、色々なことをしています。

 

こうした濃い毎日は、まるでトライアスロンをしているかのようで、なんでこんなにがんばっているのだろうと思うこともありますが、本当に自分が変われた経験で少しでもみなさんを元気にできることがあれば嬉しいのです。 今年は主人の七回忌でした。人が生まれてくるのはそれぞれ目的があると感じています。地球上のみなさんが「生まれてよかった」と思えるようになってほしい。そして、自分も人生を楽しみたい。そう思っています。

 


野田清美(のだ・きよみ)

1968年、静岡県伊豆で生まれる。マクロビオティッ クカウンセラ ―&KIJ認定インストラクター。高校卒業後渡米、ニューヨーク大学卒。ニューヨーク在住 20年のニューヨーカー。アメリカ・クシインスティチ ュートでインストラクターレベルの3、さらにカウンセ ラ一養成のレベル4を修了する。ニューヨークを基点 に自宅でマクロビオティック料理教室や、出張料理 教室を開催するとともに、望診、九星氣学講座も開 設。そして自ら考案した九星レイキを伝えながら、 人々の浄化と本当の健康と幸せの獲得を目指す。 KIYOMI MACRO in New York
http://kiyomimacro.com/

 


 

 

(日刊サン 2013.04.13)