イースターは欧米ではクリスマスよりも大切とされる日。
イースター 【27日日曜日】
欧米の祝日の中で盛大に祝われるイースター。その意味や、この時期になぜ卵とウサギのモチーフを多く見かけるのかなど、イースターにまつわるストーリーを紹介します。
イースターとは?
復活祭、復活日のことで、十字架にかけられたイエス・キリストが3日目に復活したことを記念する、キリスト教において最も重要な祭。イエス・キリストの誕生祭であるクリスマスとともに最大の祝日。英語のイースター(Easter)はゲルマン神話に出てくる「春の女神(Eostera)」に由来しているとされています。
移動祝日
春分の日の後、最初の満月から数えて最初の日曜日と定められています。これは3月22日から4月25日の間で、日付は毎年変わります。今年は3月27日です。
何をするの?
家族が集まってゆで卵や卵を使った料理、うさぎをかたどったケーキを焼くなどの特別なごちそうを作って、みんなでいただいて祝います。 また、イースターエッグを飾ったり、卵を探す“エングハント”や、丘の上から卵を転がす“エッグロール”、卵をスプーンに乗せて、落とさないようにゴールを競う“エッグレース”など、イースターエッグを主役にしたイベントが行われます。
毎年ホワイトハウスでは芝生の上で“エッグロール”が行われるのが恒例となっています。この他、卵のカタチのチョコレートの中にプレゼントを入れて交換したりする風習もあります。
イースターエッグとは?
イースターエッグの由来は諸説ありますが、イエス・キリストの復活は赤い卵と同じくらいにあり得ないということ、また卵は新しい命のシンボルとして広く知られていることから、生命や復活を象徴するものとして、卵が使われてきたのではないかと言われています。もともとは卵を赤くペイントしていましたが、現在はカラフルにペイントしたゆで卵をイースターエッグといいます。
尚、子だくさんであるウサギは、昔から繁栄を表すものとされ、イースターバーニーとしてイースターには欠かせないものとなっています。イースターバニーが卵を隠すとされていることから、隠された卵を探すために行われるのが“エッグハント”です。
イースターパレード
イースター最大のイベントといえば“イースターパレード”。特にニューヨークのマンハッタンで行われるパレードが有名で、毎年多くの人がイースターにちなんだ仮装をして参加します。カラフルな花やイースターエッグを飾り付けた帽子“イースター・ボンネット”をかぶったり、イースターバニーの仮装をしたり、春らしいコスチュームに身を包んでイースターパーティーを楽しみます。
イースター島との関係
モアイ像があることで知られるイースター島。1722年の復活祭の夜、オランダ海軍提督のヤーコプ・ロッフェーンがこの小さな島を発見したことから「イースター島」と名付けられたとされています。
“日曜休み”の習慣はイースターから
日曜日は、学校も仕事も休みという、今は当然の習慣。もともとは週の最後の日である土曜日を休みとしていました。ところがイエス・キリストが復活した日が日曜日だったため、この曜日に学校と仕事を休みにして、礼拝に集まるようにしました。それ以来、“日曜休み”が定着しました。
34億円?! 最高級インペリアル・イースターエッグ
ロシア皇帝の宝石細工職人であったファベルジェ家が1885年から1917年の間に作った複数のイースターエッグをインペリアル・イースターエッグと呼んでいます。宝石の装飾が施され、中に高級時計が入っているものなどもありました。最初のインペリアル・イースターエッグは1885年にアレクサンドル3世が結婚20周年を記念して、妻であるマリアに贈るために作られまし。こうしたインペリアル・イースターエッグは高級美術品であり、ロシア皇帝の幻の宝とされ、今ではその価値は34億円に上るものもあるとされています。
まだ間に合う! イースターの楽しみ方
イースターエッグを作ろう!
卵の中身を抜く方法もありますが、直前なので一番簡単な方法がオススメ! ゆで卵を用意して、クレヨン、絵の具、マニキュア、リボン、ビース、シール、デコレーションテープ、マスキングテープなどを使って、好きなようにデコレーションして楽しみましょう。
エッグハントをしよう
イースターエッグを庭などに隠して、子どもたちが探します。いくつ見つけられるかを競ったり、卵に番号を書いて同じ番号のプレゼントがもらえるなど、いろいろなアイディアで楽しめます。お子さんにイースターの意味を説明して文化を学ぶいい機会に!
エッグレースを全力で
スプーンの上にイースターエッグを乗せて走り、早くゴールした人の勝ち!
エッグロールで大爆笑
大きめのスプーンを使って、イースターエッグを転がしてゴールを目指します。なかなかまっすぐに進まず、予想外のコースになることも?! 盛り上がるレースです。
日本でもイースターが浸透?!
宗教上の文化の違いから、もともと日本ではイースターはなじみがあまりないものでしたが、最近はバレンタイン、ホワイトデーの後のイベントとして“イースター”という認識が広まってきています。
お菓子
イースター仕様のお菓子が次々と発売されています。パイの実、コアラのマーチ、チロルチョコ、チョコボール、キットカットや源氏パイなど、定番お菓子が楽しくイースターデザインされています。
リゾート
東京ディズニーリゾートでは、2014年から『ディズニー・イースター』としてパレードやエッグハントのイベントなどが行われます(3月25日〜6月15日)。成田ゆめ牧場では、イースターエッグ作り、イースターデコクッキー作りの他、ウサギ列車に乗ってエッグハントを楽しめるイベントやイースターバニーと一緒に記念撮影をするなど、動物たちと一緒にお祝いできます(3月19日〜4月24日)。
ネイルデザイン
イースターエッグのデザインにしたり、イースターバニーとしてウサギのモチーフを入れるなど、ネイルでイースターを身近に感じる人が急上昇?!
(日刊サン 2016.03.26)