より効果的な読書ができる三カ条
第1条 読む前に目的を 明確にする |
第2条 読んだ後に考える |
第3条 読み返しをする |
本を読む前に「何のために読むのか」を意識してから読みはじめよう。モチベーションを上げたい、ビジネスで成功したい、会話術を学びたい、リフレッシュしたいなどの目的を明確にして読むことで、読書の効果がグンとアップする。 | 子どもの頃に夏休みの宿題の課題だった読書感想文は、考える習慣を身につけることが目的。本を読んでいろいろな考えを知り、読み終えた後は、本の中での考えや内容に対して自分の意見を言えるように心がけよう。物事に対して自分の意見を確立できるようになる。 | 本は何度も読み直すほど知識が身につく。1回読むだけで内容が頭に入ることは少ないため、3回くらい読むのが理想。1回目は字を追って読むことに集中するが、内容がわかっている上で読む2回目、3回目は、1回目では発見できなかったことに気付き、読みながら思考を巡らせることができる。 |
忙しくてもできる! 読書のコツ
1 1日10ページでOK!
本を読むためにわざわざ時間を空けようと思う必要はなし! 本を読むペースは1日10ページ程度でも読み進めていくと読破できる。無理をして読むと「本は面倒」「忙しくて時間がないから読めない」という固定観念が生まれ、読書離れになってしまうので注意!。
2 疲れている時は読まない
疲れていたり、頭の働きが鈍いときは、無理に読まない。最もリラックスしたタイミングの寝る前や、朝起きて30分後くらいの脳が活性化した時間は、本の内容を吸収しやすい。その時に「読みたい」と思わなければ、別のタイミング、別の日を選べばいいだけ。
3 最初から順番に読まなくてよい
目次にそって本の最初から読む決まりはない。目次や内容をパラパラっとめくって興味のある項目から読もう。項目を飛ばしてもOK! 本を読む流れは自分で決めよう。気になる項目から読んでいくことで、楽しんで読み続けることができる。
4 たまには図書館に行ってみる
時間がある時は、家で静かな場所を作って読むより、図書館に行くのも◎。図書館は静かな空間で集中して読む雰囲気に包まれている。場所が変わることで新鮮な気持ちで読書ができる。
失敗しない、本の選び方
1 表紙を確認する
表紙はその本の顔。表紙を見ると本の概要がわかる。表表紙や裏表紙、背表紙、帯には、書名、著者名の他、本の概要がわかりやすく凝縮され、わかりやすく表現されている。興味が持て、相性がよいと感じる本を選ぼう。
2 著者にこだわる
以前読んで楽しかった本の著者、気になる著者がいれば、同じ著者で探してみる。「この著者の本はおもしろい」という認識がある上で読むと読みやすく、楽しめる。「誰が書いたか?」は重要。
3 目次をじっくり読む
たかが目次、されど目次。目次は、各章を短くまとめたタイトルが載っているので、目次を見るとその本一冊にどのような内容が書かれているのかを把握できる。「おもしろそう」「読んでみたい」とピンと来たらその本はあなたに合っている!
和書と洋書の表紙は違う?! 日本の本の表紙は、一般的に書名が一番上に目立つように配置されているのに対して、洋書は著者名が大きくデザインされ、書名より目立つことが多い。 |
最新! 今、こんな本が熱い!
<ビジネス書大賞>
ビジネス書ブームを受け、2010年度からスタートした文学賞。「ビジネスパーソンにとって学びや気づきがある本」と広く定義し、賞の選考は、書店、ブロガー、出版社、マスコミの代表と一般読者の投票によって進めている。
ビジネス書大賞2016
大賞受賞作: 『HARD THINGS』
受賞者:ベン・ホロウィッツ(訳/滑川海彦、高橋信夫) 目指すものが大きいほど、困難(HARD THINGS)も大きい シリコンバレーのスター経営者に慕われる最強投資家からのアドバイス。
ビジネス書大賞2016
準大賞受賞作: 『「学力」の経済学』
受賞者:中室牧子 「ゲームが子どもに与える影響」から「少人数学級の効果」まで、今まで「思い込み」で語られてきた教育の効果を、科学的根拠から解き明かした画期的な一冊。
本屋大賞
本と読者を熟知する日本全国の書店員の投票による賞で毎年注目を集めている。正式名称は「全国書店員が選んだいちばん!売りたい本 本屋大賞」。2016年は、一次投票には全国435書店552人、二次投票には276書店より331人の投票で決定した。
2016年本屋大賞
大賞受賞作: 『羊と鋼の森』 宮下奈都
ゆるされている。世界と調和している。それがどんなに素晴らしいことか。言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。「才能があるから生きていくんじゃない。そんなもの、あったって、なくたって、生きていくんだ。あるのかないのかわからない、そんなものにふりまわされるのはごめんだ。もっと確かなものを、この手で探り当てていくしかない。(本文より)」ピアノの調律に魅せられた一人の青年。彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。
文学賞の数は340?! 『直木三十五賞』や『芥川龍之介賞』などが有名な文学賞は、『純文学』『大衆文学』『児童文学』『ノンフィクション』『エッセイ』などのジャンル内に設けられている。その数は『純文学』に約70賞、『大衆文学』に約130賞など、国内外を合わせると約340賞が把握されている。この中には電子書籍を対象にした『日本ケータイ小説大賞』、一般のユーザーがTwitterでツイートして投票する『Twitter文学賞』などもあり、幅広い文学賞がある。 |
最新 本の総合ランキング 文庫・新書のランキング
1位 『世界から 猫が消えたなら』 川村元気/著
2位 『思い出のとき修理します 4』 永久時計を胸に 谷瑞恵/著
3位 『戦旗不倒 架空歴史ロマン』 アルスラーン戦記15 田中芳樹/著
2016年5月24日現在 情報提供:博文堂(トーハン調べ・http://www1.e-hon.ne.jp)
【ハワイの本屋さんに聞く『読書のススメ』】
博文堂 ゼネラルマネージャー 大橋明彦さん
○普段どのように本を選んでいますか?
本のランキングを参考にしたり、本屋さんや図書館に行って関心のある本を見つけたりしていますね。空想の世界に思いを巡らせるのも好きなのでノンフィクションを選ぶことも多いです。
○オススメの本を教えてください
それぞれ興味があることは違うと思いますが、ハワイの皆さんが興味を持っている本は、小説や映画化された本、それから折り紙やビーズなどクラフト本、料理本などの傾向がありますね。最近はリラックス効果があると言われて日本でも流行っている大人の塗り絵も人気です。字がいっぱいある本に限らず、魅力を感じる本がオススメの本だと思います。
○読書離れしている方へ一言お願いします
本屋さんと図書館に行くといいと思います。どちらも知識の宝庫ですが、違った魅力がありますよ。本屋さんは時代を映す新しい本が並んでいて、発見がある場所です。図書館はカテゴリーが多くて、昔から変わらない伝統文化のような本が置いてあって、子どものコーナーも充実しているところも多いですよね。本がぎっしり並ぶ、あの落ち着いた独特の空間に身を置くというのも良い時間だと思います。スマホなどのタブレットで読むよりも、リアルに存在する本を手に取って読む方が心と身体に吸収されますよ!
博文堂 ワードセンター店/ワードウェアハウス店 808-947-5503
ブックオフ・ハワイ 社長 関戸弘史さん
ブックオフ・ハワイ ドン・キホーテ カヘカ店 808-952-9115
ワードウェアハウス店 808-596-9115
パールリッジセンター店 808-485-0841
(日刊サン 2016,05,27)