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花火見物がもっと楽しくなる!花火の豆知識

Bynikkansan

7月 13, 2019 , ,

仕掛け花火

ナイアガラ  

速火線(速く火が回る導火線)で連結した複数の管を、数メートルから数十メートルの幅で一列に吊したものです。点火すると管から火花が一斉に流れ落ち、滝のように見えます。大きいものでは、幅2キロに達するものもあるのだそうです。「綱仕掛」とも呼ばれます。

 

スターマイン  

「速射連発」とも呼ばれ、一定の順序で配置された煙火玉、星、笛などを速火線で結び、連続して打ち上げる花火です。二〜四寸玉が多く用いられます。2000年頃から、コンピュータ・プログラミングによって打ち上げのタイミングなどを制御する「デジタルスターマイン」も登場しています。

 

枠仕掛  

絵や文字をかたどった枠の上に速火線で連結した管を並べ、点火して一斉に燃やすことで文字や絵を浮かび上がらせる花火。

 

水中仕掛  

水面で半円状に開花する花火です。主に「設置式」「打ち込み式」「投げ込み式」の3種類があります。  

 

設置式は、水面上に特殊な台を設置し、そこに花火玉を設置して開花させるもの。打ち込み式は、花火玉を海岸や防波堤などに設置した筒から水面に打ち込み、一度玉を沈ませ、浮かんだところで開花させる方法。手間が掛からないものの危険を伴う投げ込み式は、モーターボートに乗った花火師が花火玉に点火し、水面に投げ込むという方法です。

 

 

おもちゃ花火

おもちゃ花火とは、花火師の免許なしで遊べる花火の総称です。ここでは、日本のおもちゃ屋さんやホームセンターなどでよく見かける花火をご紹介しましょう。

 

線香花火(せんこうはなび)  

夏の季語にもなっている線香花火は、竹ひごや紙のこよりの先に火薬を付けたもので、火を付けると火薬が5mm程の丸い塊になり、火花を小さく散らすように燃えます。線香花火の名前の由来は、江戸時代以前、藁(わら)の先にゼラチンで練った黒色火薬を付けて、火を付け、香炉に線香のように立てて鑑賞したことと言われています。

 

 

鼠花火(ねずみはなび)  

円形に形成された紐状の花火で、火を点けると炎が吹き出します。炎によって回転する力がかかり、地面に置くと円形の炎が「シュシュッ」という音と共に回転しながら移動します。一般的なものは、最後に「パン」という音を立てて火が消えます。その様子はネズミの走り廻る姿に似ています。

 

独楽花火(こまはなび)  

紐状の花火をコマの形に形成したもの。「ブーン」とうなるような音を立てながら鼠花火よりも速く回転しますが、あまり移動はしません。

 

噴出花火  

紙筒に火薬が入った花火で、地面に置いて導火線に火を点けると、噴水のように火花が吹き上がります。

 

爆竹  

中国文化圏では、旧正月などを祝うために使われ、ハワイでもお馴染みの爆竹。長さ5〜7センチ程の筒状の花火で、光をあまり出さない代わりに「パンパン」という景気のよい音を立てます。何個かの爆竹が導火線で結びつけられ、火を点けると連続して爆発するようになっています。その歴史は古く、爆竹が最古の花火という説もあるのだそう。

 

クラッカー  

パーティーなどでよく使われるクラッカーも花火の一種です。手のひらに収まる大きさの円錐状のものが一般的で、先から出ている紐を引っ張ると、中の火薬に火が点いて「パン」と一回音を立てます。光はなく、煙が少し出ます。

 

 

【参考URL】

2019年7月9日閲覧 ・公益社団法人 日本煙火協会「花火入門」http://www.hanabi-jpa.jp/data/booklet.html 

・花火関連用語辞典 http://japan-fireworks.com/yogo/jiten.html

・高木煙火株式会社「花火の基礎知識」http://www.enka.co.jp/sub/sub4/indexSub4_1.html

・斎藤商店「打ち上げ花火の種類は?」https://saitohanabi.blogs.co.jp/hanabi-name/#st-toc-h-7 

・Wikipedia「花火」https://ja.m.wikipedia.org/wiki/花火

 

【画像出典】 pixabay、wikipedia、 public domain など

 

 

(日刊サン 2019.07.13)