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世界の珍味 超辛い物、超甘いもの、超苦いもの…etc.

Bynikkansan

3月 3, 2018

■美味? 高級な珍味

 

飲み物の珍味

コピ・ルアク(インドネシア)

 

 

排泄されたコーヒー豆  コピ・ルアクは、ジャコウネコのフンから採れる、消化されていないコーヒー豆のことです。  インドネシアのコーヒー農園では、野生のマレージャコウネコがコーヒーの実を食べに来ます。食べられたコーヒーの実の種、つまり「コーヒー豆」は消化されずに排泄されます。そのフンの中からコーヒー豆を取り出し、洗って乾燥させ、焙煎したものがコピ・ルアクになります。ジャコウネコの腸にある消化酵素や腸内細菌がコーヒー豆を発酵させ、独特の香味が加わります。発酵の過程で、カフェインは普通のコーヒーの半分程度に減ります。

 

世界一高額なコーヒー

 

コピ・ルアク
(lifestyles-jalanjalan.blogspot.com)

 

コピ・ルアクは、豆の種類によって風味が異なります。バリ島などの観光地で見かけるコピ・ルアクは「ロブスタ種」という種類の豆で、比較的安価ではありますが、味や香りは「アラビカ種」に劣ります。アラビカ種のコピ・ルアクの価格は、豆100gで約2万5千円、いれたコーヒー1杯で約8000円とかなりの高額で、世界で一番高いコーヒーと言われています。

 

世界三大珍味に挙げられる

トリュフ(黒トリュフ:主にフランス、白トリュフ:イタリア)

 

新鮮な土の香り

トリュフは、西洋松露(セイヨウショウロ)という種類のキノコです。リスや野ネズミ、モモンガ、またはトリュフバエによって胞子が分散され、「菌根」として、ナラやブナの木の根に、木と共生する形で生えています。味はほとんどありませんが、独特で強い芳香は「新鮮な土の匂い」「雨上がりの森の匂い」などに例えられています。

 

トリュフは豚に探させて
採る方法が有名です。

 

産地などによって異なる価格

トリュフの種類は約100種に及び、食用には、大きく分けて「白トリュフ」と「黒トリュフ」が使われます。地下20cm前後の場所にできるため、採取や栽培が難しく、高値で取引されています。100gあたりの価格は、冬に採取されたフランス産の生トリュフ(黒)は約41万円、イタリア産の生トリュフ(白)は約13万円、中国産の冷凍トリュフ(黒)は約1万円と、産地や季節、状態などによって大きな差があります。天然物しかない白トリュフは、一般に黒トリュフよりも高い値段で取引されています。

黒トリュフ(wikipedia)
白トリュフ(wikipedia)

 

 

(日刊サン 2018.02.10)