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世界の珍味 超辛い物、超甘いもの、超苦いもの…etc.

Bynikkansan

3月 3, 2018

珍味といえばカラスミやキャビアなどの「美味しいもの」というイメージですが、他にも、世界一辛い唐辛子や、世界一臭い缶詰、虫料理など、微妙な感じの珍味もたくさんあります。 今回の特集では、知っておくと会話のトピックや雑学として楽しめる「珍味中の珍味」を中心に、世界中の珍味をご紹介しましょう。

 

■唐辛子の辛さ世界ランキング

 

第1位・ドラゴンズ・ブレス(イギリス・248万SHU)

 

ドラゴンズ・ブレス(日本気象協会 tenki .jp)

 

触れると皮膚が麻痺するほどの辛さ

イギリスのウェールズで品種開発された「ドラゴンズ・ブレス」は、2017年、世界最辛唐辛子としてギネスブックに認定されました。汁に触れると、その部分の皮膚が麻痺するほどの刺激があり、生で食べた場合は食道や胃が焼かれ、アナフィラキーショック(急性全身性アレルギー反応)に似た症状を起こして死に至る可能性があることが分かっています。

 

食用には向かない

それでも食べたい場合、辛味成分「カプサイシン」の刺激を弱くするため、約240〜250万倍に希釈する必要があります。ドラゴンズ・ブレスを品種開発した農場経営者とノッティンガム大学の研究者らは、現在、皮膚神経を麻痺させる辛味成分から抽出した成分を、麻酔薬として使用するための研究を進めているとのことです。

 

第2位・キャロライナ・リーパー (アメリカ・150万SHU)

 

生のキャロライナ・リーパー(wikipedia)

 

こちらも素手で触れると危険

「シネンセ種」という唐辛子の一種、キャロライナ・リーパー(Carolina Reaper)は、キャロライナ・リーパーは、かつてギネスブック世界一だった「ゴースト・ペッパー」、そして「レッド・ハバネロ」を交配させて品種開発されました。開発したのは、サウスカロライナ州にある香辛料会社の経営者。2013年、世界最辛唐辛子としてギネスブックに認定されており、ドラゴンズ・ブレスが登場するまでの4年間、世界一の座に君臨していました。こちらも、生のものを素手で触れると火傷をするくらいの威力があります。

 

カロライナの死神

尾の形が大きな鎌のように見えることから、「鎌を持った死神」という意味の「リーパー」に、産地の名前を足して「キャロライナ・リーパー」という名前が付けられました。 amazon.comで購入可能  このキャロライナ・リーパーは、アマゾンで購入可能です。そのまま乾燥したものや、ソースとして加工したもの、トルティーヤチップスなど、種類もさまざま。激辛がお好きな方は、“Carolina Reaper”で探してみてはいかがでしょうか。食べるときは、どうぞ十分にお気をつけください。

 

第3位・トリニダード・スコーピオン・ブッチ・ テイラー(アメリカ・146万SHU)

 

トリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラー(wikipedia)

 

サソリにたとえられる唐辛子

この唐辛子は、トリニダード・トバゴ産のトリニダード・スコーピオンという唐辛子を元に、ミシシッピー州で品種開発されたものです。トリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラーという名前は、元になった唐辛子と、スコーピオンの種を広めたチリソース会社の経営者の名前に由来しています。さやはその名の通り、実の先端がサソリの針に似ています。

 

MEMO

唐辛子の辛さを計る単位を「スコヴィル値」と言い、単位はSHU(Scoville Heat Units)で表されます。身近なものでは、タバスコが1200〜4000SHU、チェリーペッパーが100〜900SHU、ハバネロが10万SHUとなります。