今年の出来は? 毎年つくキャッチコピー
ボジョレー・ヌーボーには毎年、違ったキャッチコピーがつくのをみなさんはご存知でしたでしょうか? 過去の販売業者によるキャッチコピーをざっとみてみましょう。
95年 『ここ数年で1番出来が良い』
96年 『10年に1度の逸品』
97年 『1976年以来の品質』
98年 『10年に1度の当たり年』
99年 『品質は昨年より良い』
00年 『できは上々で申し分のない仕上がり』
01年 『ここ10年で最高』
02年 『過去10年で最高と言われた01年を上回る 出来栄え』『1995年以来の出来』
03年 『100年に1度の出来』『近年にない良い出来』
04年 『香りが強くなかなかの出来栄え』
05年 『ここ数年で最高』
06年 『昨年同様良い出来栄え』
07年 『柔らかく果実味が豊かで上質な味わい』
08年 『豊かな果実味と程よい酸味が調和した味』
09年 『過去50年でも素晴らしい出来』
10年 『1950年以降最高の出来と言われた2009年と 同等の出来』
11年 『近年の当たり年である2009年に匹敵する出来』
12年 『ボジョレー史上最悪の不作』
13年 『小粒だが味の濃いぶどうが収穫できた』
14年 『近年の当たり年である2009年と肩を並べる クオリティ』
15年 『記憶に残る素晴らしい出来栄え』
16年 『エレガントで酸味と果実味のバランスが取れた 上品な味わい』
最悪と言ってみたり、100年に1度の最高の出来と言ってみたり、意外と大雑把な感じでツッコミどころ満載のキャッチコピーですが、2017年はどんなキャッチコピーになるか楽しみですね。
2017年はどんな味になりそう?
今年、ボジョレー地方は日照時間と平均気温は例年並みでしたが、雨不足でした。そこで、ボジョレー・ヌーボーに使われるガメイ種の果実が例年より小ぶりで、生産量は少ないのですが、もしかしたらヴィンテージには最適な年かもしれないと言われています。そこで今のところの評価は、『美しい凝縮感と豊かな香りを備えた秀逸な仕上がりが期待される有望なヴィンテージ』なのだとか。
解禁日にあわせて、フランスでのワイン祭りに行くなら?
フランスで一番有名なワイン祭りといえば、ブルゴーニュ地方のボーヌを中心に開催される『栄光の3日間(Les Trois Glorieuses)』です。11月の第3土曜日、日曜日、月曜日に開かれていて、ボジョレー・ヌーボーの解禁日の直後に行われるお祭りです。 このお祭りイベントの中でも一番有名なのが、ボーヌで行われるオークションです。オテル・デューで行われるのですが、世界中のワイン商が集まり、なんと1859年から開催されている歴史あるオークションです。ワインテイスティングはもちろん、ワイン製造者のための技術的な展示会など、様々なイベントが開催されます。屋台も出たりパレードもあったりと、ワイン好きでなくてもきっと楽しめるワイン祭りです。
“ボジョパ”ってなに?
ボジョレー・ヌーボーを飲みながら友人や家族、恋人同士で集まるパーティーがボジョパ。日本ならではの略語です。今年も変わらず盛り上がりを見せるボジョレー・ヌーボー解禁。なんと、輸入元のサントリーでは、ボジョパというテーマソングまでプロデュースして話題になっています。
有名なフレンチシンガーのクレモンティーヌの娘が歌うCMソングはとてもキャッチーで、思わずあなたも『ボジョパ、解禁、Today』と口ずさんでしまうかも!? http://www.suntory.co.jp/wine/special/kaikin /beaujopa/song/
ハワイではこれといったボジョレー・ヌーボーをお祝いするイベントはありませんが、フレンチレストランだったらきっと用意されているはず!また、スーパーや酒屋さんで普通に入荷されていますので、飲みどきの今こそ、お友達と集まって、家でボジョパをするのも楽しそうですね。ボナペティ!
<参考文献リンク>
https://ja.wikipedia.org/wiki/ボジョレーワイン http://www.suntory.co.jp/wine/special/kaikin/knowledge/
https://www.timeout.com/paris/en/beaujolais-nouveau https://allabout.co.jp/gm/gc/67013/
http://jp.france.fr/ja/discover/50309