まとめ、紫外線から身を守る10ヵ条
多くの情報が飛びかい、どうしていいか迷う人が多いでしょう。日焼け止めに不安を持つ人もいるかもしれません。 しかし、紫外線は、肌を老化させ、皮膚がんのリスクを高めることは間違いない事実です。今の時点でできる安全な対策10ヵ条をあげてみます。
1 |
肌の露出する部分には日焼け止めを塗る。量はなるべくたくさん。1、2時間おきに塗り直す。 |
2 |
曇りの日でも、真昼でなくても、外に太陽がある限りは紫外線対策をする。室内でも車内でも、日が入るところにいる限りは紫外線対策を怠らない。 |
3 |
7センチ以上つばのある帽子、サングラス、長袖、スカーフなどで体をなるべく覆う。顔はパウダーファンデーションを塗る。 |
4 |
外出の15分前までに日焼け止めを塗り終える(角層の中で日焼け止めが安定するのに15分かかります) |
5 |
肌が乾燥していると日焼け止めを皮膚から吸収してしまうので、正しいスキンケアを行い、肌のうるおいを保つ(強く洗い過ぎない、保湿剤を顔も体にも塗る) |
6 |
日焼け止めは、酸化亜鉛zinc oxydeや二酸化チタンtitanium dioxydeなどの成分を含むもの、もしくはphysical sunscreenという表示のあるものを。スプレーなどでなく、クリームかローションタイプのものが良い。 |
7 |
SPFの数字を過信しない(50以上はほぼ同じと考える)。Broad spectrumの表示のあるもの(UVAにも効果のあるもの)を選ぶ。 |
8 |
飲む日焼け止めを使ってもよいが、あくまで補助的なものと考える。 |
9 |
太陽を受けて育つ植物の力を借りて、体の中から紫外線に強くなる。すなわち、色の濃い野菜や果実など、抗酸化力のあるものを食べる。 |
10 |
規則正しい生活を送る。睡眠不足になると肌は抵抗力が弱くなり、紫外線の害を受けやすくなる。 |
横浜市立大学医学部卒業後、慶応義塾大学病院 皮膚科学教室に入局。さいたま市立病院などに勤務する中、米国オハイオ州クリーブランドクリニック形成外科、日本漢方研究財団附属渋谷診療所にて、美容医療および東洋医学の研修を行う。 1998年東京銀座に『よしき皮膚科クリニック銀座』開業。 現在は、レーザー、ケミカルピーリングなどの美容皮膚科学と漢方を取り入れた皮膚科治療を行うかたわら、多くのTV、書籍、雑誌などのメディアを通じて正しいスキンケア方法について語る。皮膚科医ならではの科学的な見地に基づいたアドバイスには、著名人をはじめとした多くのファンがいる。ハワイのKZOOラジオ『生島ヒロシのおはよう一直線』にも出演している。 著書に『今夜、肌のためにすべきこと』、『美容皮膚科医が教えるあこがれ「美人」のつくりかた』、『いちばん正しいスキンケアの教科書』など多数。
(日刊サン 2019.07.18)