イギリスでは二日酔いになると、なんと翌日にしっかりとフル・ブレックファストを食べ、コーヒーを飲んで、さらにアルコールで迎い酒をして治すという方法で、二日酔いを乗り越える人が多いそうなのです(体に負担がかかりそう!)。そんなイギリスの人たちが、二日酔い予防でコーヒーをがぶ飲みすることを、ちょっと考え直しているそうなのです。そのきっかけになったのが、ある研究結果でした。それはインドのInstitute of Chemical Technology in Mumbaiという研究施設の研究結果。この結果によると、ココナッツウォーター、ライム、梨のジュースを混ぜたドリンクを飲むと、このドリンクに含まれる酵素が体内のアルコールが分解を助けてくれて、回復をスピードアップしてくれるのですが、コーヒーは最悪という結果だったのです。
この研究施設のドクター、シャラダ・スリニヴァサンによると、このドリンクを作るときはココナッツウォーターを10%、梨のジュースを65%、ライムジュースは25%にして混ぜることがコツ。また、これと一緒にチーズ、きゅうり、トマトを食べると、さらに二日酔いの症状が抑えられるのだそうです。
この研究結果によると、主に二日酔いに良いとわかったのは梨、ライム、チーズ、きゅうり、紅茶、緑茶とのこと。その他にも、バターミルク、プロバイオティクドリンクや小麦のシリアル、ターメリック(ウコン)や生姜、メイスといったスパイス、ココナッツウォーター、デーツ、ココアなども良いのだとか。
逆に二日酔いの症状がある時に控えた方がいい食べ物はや飲み物はミルク、オーツ、ピーナッツ、ミレットなどのシリアル。ペッパー、クローブ、ナツメグ、クミン、シナモン、カシアといったスパイス。ビタミンC、コーヒー、卵。市販されている二日酔いを抑える強い薬などは負担が強く、逆効果なのだそうです。
お国が変わればいろんな二日酔いの治し方の方法がありますが、このインドの研究施設の結果はとてもナチュラルだし、なんだか酵素も多くて飲みやすそう! みなさんもこのホリデーシーズン、試してみては?
Writer:内田佐知子
(日刊サン 2019.12.04)