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5大栄養素が一度に採れる スーパーフード! ナッツの栄養と健康効果

Bynikkansan

7月 17, 2018

カシューナッツ

 

 

【和名】勾玉の木(マガタマノキ)

【原産地】南アメリカ、西インド諸島

【生産地】ベトナム、インド、ブラジル

 

★特徴 ウルシの仲間。完熟して自然に落ちた実を、虫捕りの網のような道具で拾って収穫します。一本の木で、約10〜30㎏の果実が収穫できます。果実は、カシューアップルという果肉の部分と、カシューナッツの種子の部分に分けられ、果肉は生食用、加工用として出荷され、種子は生のまま、殻ごと加工工場に出荷されます。

 

★栄養と効果 カシューナッツに含まれる脂肪分は50〜70%。マグネシウムとリンの含有率が高く、骨や歯を丈夫にする効果が期待できます。カシューアップルのジュースは、解熱と胃腸の粘膜を保護する生薬として使われています。

 

ヘーゼルナッツ

 

 

【和名】西洋榛(セイヨウハシバミ)

【原産地】地中海沿岸、ヨーロッパ(大陸部)

【生産地】トルコ

 

★特徴 殻のついた実は大きめのドングリによく似ていますが、ヘーゼルナッツは、ドングリのブナ科ではなく、カバノキ科に属しています。紀元前7万5000年〜紀元前5500年の泥炭層から出土したセイヨウハシバミの花粉粒の数は、同じく出土した他の種類の木の花粉粒全てを合わせた数よりも多いことから、分布範囲の広さと性質の強さがうかがえます。

 

★栄養と効果 アーモンドの1.6倍のオレイン酸が含まれる他、他のナッツに比べて葉酸を多く含みます。葉酸は、健康な血管と血液を作る働きをし、貧血予防やむくみ、冷え性の改善などに役立ちます。

 

 

ヒマワリの種

 

 

【和名】Sunflower Seed(サンフラワーシード)

【原産地】北アメリカ

【生産地】ロシア、ウクライナ、アルゼンチン

 

★特徴 ロシアでは、食用ヒマワリの生産が盛んですが、これには次のような理由があります。ギリシャ正教会は、大斎の40日間は食べ物の品目の制限による斎(ものいみ)を行いますが、19世紀初頭はほぼ全ての油脂食品が制限リストに記載されていました。その中にはヒマワリの種がなかったため、正教徒の多いロシアでは、大斎の間にヒマワリの種を常食としたのです。日本には17世紀に伝わっています。

 

★栄養と効果 葉酸、ビタミンB群、ビタミンE、鉄分、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、 不飽和脂肪酸が含まれています。良質なタンパク質は、ビタミンEとの相互作用により健康な皮膚を作ると言われています。また、むくみの改善、動脈硬化の予防なども期待されます。

 

ピスタチオ

 

【原産地】トルコ、中東などの地中海沿岸

【生産地】イラン、アメリカ、トルコなど

 

★特徴 ウルシの仲間で、高さ10メートルほどの落葉樹には雄株と雌株があります。直径3センチほどの殻のついた果実は、熟すと「裂開果」という一辺が裂けた独特の形になり、自然に落ちてきます。

 

★栄養と効果 アーモンド、クルミ、ピスタチオに含まれる成分は、血中のコレステロール値を下げ、抗酸化物質を増やしたり、心血管疾患の発症リスクを低下させる働きがありますが、ピスタチオには同時に高血圧症を予防、緩和する作用もあると考えられています。また、ピスタチオは胃炎、腎炎、肝炎などに有効とされる生薬「阿月渾子(あげつこんし)」としても使われています。

 

ブラジルナッツ

 

【原産地】アマゾン川流域

【生産地】ボリビアなど

 

★特徴 ブラジルナッツの木はとても大きく、高さ50メートル、幹の直径は2メートルにもなります。約3センチの白い花を咲かせ、実は成熟するのに14ヵ月かかります。人工栽培ができないため、流通しているのは自然栽培されたもののみです。

 

★栄養と効果 ミネラルの一種で強い抗酸化作用のあるセレニウム、そしてビタミンB群が豊富。また、含有される約20種類のアミノ酸は、運動前に摂取することで筋力の低下や筋肉の損傷を抑え、疲労を防止すると言われています。

 

胡麻

 

 

【英名】Sesame seed(セサミシード)

【原産地】インド

【生産地】ミャンマー、インド、中国など

 

★特徴 紀元前3500年頃から栽培され、食用や化粧用として使われてきました。

 

★栄養と効果 ゴマは、オレイン酸、リノール酸、ビタミンE、K、ミネラル分を豊富に含みます。ごま特有の成分、セサミンは、アルコールが分解される途中で生成される毒素、アセトアルデヒドの生成を抑え、2日酔いを予防すると言われています。

 

(日刊サン 2018.07.17)