●葉菜類 (ようさいるい)
葉や葉柄が食用の野菜・ホウレンソウ、ハクサイ、キャベツ、レタスなど
ホウレンソウ
ヒユ科ホウレンソウ属 原産地:中央アジア・ 西アジア 英名:Spinach
アクに含まれるシュウ酸
ほうれん草のアクは、茹でた後で水にさらして取ります。ほうれん草のアクの主成分「シュウ酸」は腸でカルシウムと結びつく性質を持っています。シュウ酸の量が多く、腸のカルシウムと結合しなかった場合は尿へ排出されますが、尿の中でカルシウムと結合すると石のような塊になり、排泄されにくくなります。これは、尿管結石や腎臓の病気の原因になると言われています。
美味しいほうれん草の選び方
葉の緑が濃く厚みがあり、根の付け根に丸みがあるものを選びましょう。
保存方法
濡れた新聞紙などで包み、ビニール袋などに入れ、根の部分を下にして冷蔵庫で保存します。冷凍する場合は、さっと茹でて水で冷やしてから水気を絞り、切って小分けにし、密閉容器に入れて保存しましょう。
茹で方
ほうれん草は、多めのお湯で短時間のうちに茹でると、ビタミンCなどの栄養分が失われにくくなります。お湯が少ないと、ほうれん草を入れた時に沸騰したお湯の温度が急に低下し、再沸騰するまで時間がかかります。湯の中にある時間が長くなるほど、多くの栄養分が流れ出してしまいます。おひたしなどに使う場合、根元部分から先に湯に入れ、約1分後に葉の部分を入れて、10秒ほど茹でます。
ハクサイ
アブラナ科アブラナ属 原産地:西アジア 英名:Chinese Cabbage、Napa Cabbageなど
甘みがあるのは中心部
白菜の中心部分、特に下部の白い部分には甘味があり、さらに旨味成分のグルタミン酸が多く含まれているため、サラダなどの生食がお勧めです。
黒い点々は無害
白菜を冷蔵庫で長期間保存すると、黒い点々が出てきます。これは「ゴマ症」と呼ばれるもので、カブや野沢菜など、白菜以外の野菜でも見られます。その正体は人体に無害なポリフェノール。低温状態などのストレスがあると白菜はそれに抗おうとしますが、その際に細胞内のポリフェノールが増えることで細胞壁が色づき、あの黒い点々ができるのです。
抗がん効果が期待できるモリブデンとインドール
白菜の9割以上は水分でですが、残りの1割にはさまざまな栄養が含まれています。特筆すべき栄養素は「モリブデン」。必須ミネラルの1つで、発がん性物質のひとつ、亜硝酸アミンの吸収や蓄積を抑制する働きがあります。また、アブラナ科の野菜に多く含まれるインドールという抗がん成分も含まれています。他にも、余分な塩分や水分を体外に排出しむくみを予防するカリウム、風邪の予防や美肌を保つビタミンC 、骨を作るカルシウム、神経伝達を正常にするマグネシウムなどが含まれています。
豚肉と白菜は好相性!簡単にできて、夕食にお勧め
白菜のビタミンCと豚肉のビタミンB1の組み合わせは、疲労回復やストレス緩和に効果があります。また、白菜のビタミンCと豚肉のコラーゲンの組み合わせで、美肌効果も期待できます。加えて、白菜のカロリーは100グラムあたり14キロカロリー。鍋に白菜と豚肉を入れて火にかけ、水分が出て火が通ったら、塩や出汁などで好きな味付けをして出来上がりです。
美味しい白菜の選び方
丸ごとの場合は緑の外葉があり、上の部分が閉じていて重いもの、半分にカットされている場合は断面が平らなものを選びましょう。
保存方法
濡れた新聞紙などで包んでビニール袋に入れ、冷蔵庫で白い部分が下になるように立てて保存します。白菜の底の切り口の部分に、繊維に沿って何回か切り込みを入れると余分な成長を防ぐことができます。