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疲労も肥満も簡単リセット!! 足ツボ刺激で健康改善

Bynikkansan

8月 23, 2016

準備するものツボ押し棒、なくても指で十分  押す時間は10秒から15秒

まずは、ツボ押し棒を用意しましょう。ツボ押し棒がなければ、マジックのキャップ部分でも太目のボールペンの頭でも何でもOK。もちろん片手の指を使っても、両手の指でツボを押しても、効果はほとんど同じ。ツボの部分を10秒から15秒押すのがワンクール。これを何回か繰り返します。ただし、くれぐれもあまりに強く押し過ぎないこと。

 

芸能人がテレビで「イタイ! イタイ」とのけぞって連呼するシーンがあるのですが、素人はこんなに強く押しては体を痛めてかえって逆効果になってしまいます。痛いと感じる少し手前くらいが良い押し加減です。それと、お年寄りに“ツボ押し”してあげるときには、本当に優しく押さないと、骨折したり、怪我のもとになります。また、臓器の病気が完治するわけではないので、臓器の病気を抱えている方はお医者さんの意見を聞くのが賢明です。

 

では早速、自分の気になる部分を図で探して押してみましょう。左右両足とも同じツボを刺激するのが基本です。(一部に片足にしかないツボもあります)気持ちがよければもちろん良し。軽く押しても痛いと感じる部分はそこの臓器が弱っている、疲れているといわれています。毎日5分、長くても10分ぐらいが目安です。

 

 

その日の疲れはその日に清算したい疲労回復は足裏マッサージで

夕方、疲れ果て、重い体を引きずって仕事から帰ると、もう何もしたくない。誰もが経験することです。でも、毎日の疲労を放置して蓄積させては万病のもと。慢性頭痛や生理不順にもなりかねません。その日の疲れはきちんとその日に清算すべきもの。こんな疲れを解消するには、足裏のマッサージが効果的です。

 

 

疲労回復ツボ押しの手順

①まず、足の親指を両側からつまむようにして指の付け根に向って揉み込みます。次に人差し指も同じよう揉んでいきます。親指と人差し指の両側と付け根のマッサージが疲労を回復させるのです。もちろん、左右両足ともに揉み込みが必要です。

②さらには、万能のツボといわれているのが「湧泉」。足の指5本すべてを内側に曲げると足裏にくぼみができ、その中央あたりのくぼみが湧泉のツボ。図ではちょうど副腎の辺り。この湧泉を押すと万能といわれる効能が発揮され、疲労が回復。この辺り周辺を両手で揉み込んでも気持ちがいいはず。

③自分でツボを押しにくいときはゴルフボールなどに足をのせて刺激するのも効果的です。

 

 

 

足裏は第2の心臓、足のむくみも冷えも解消

足裏に広がる臓器のツボをピンポイントで刺激すると、それぞれの臓器を活性化させ、健康改善を促進します。でも足裏全体をマッサージするだけでも多くの効用があるのです。まずは、足のむくみの解消。特に女性に多い足のむくみは、医学的には浮腫(ふしゅ)といい、血液の循環が悪くなると起こります。足の裏は第2の心臓とも呼ばれています。

 

心臓から送り出された血液は全身を回るのですが、足の裏にまで回ってきた血液はここから心臓に向かって上っていかなければなりません。この時にポンプの役目をするのが足の裏といわれています。だから足裏が第2の心臓と呼ばれているのです。足の裏やふくらはぎで血液の流れが滞ると、足がむくみます。血流を良くするために足裏やふくらはぎをマッサージしてあげると、血流が回復し、むくみも解消するのです。

 

足裏のマッサージは大切です。マッサージによって足の疲れも取り除けます。お風呂上りの足裏全体のマッサージも効果的。1日5分から10分くらいのツボ押しやマッサージでどんどん血流が良くなって、体の疲れやむくみがスッキリ解消していきます。継続は力です。毎日続けることが大切です。足の血流が良くなれば、良いことずくめ。むくみ解消、疲れ解消、さらには女性に多い冷えも解消するのです。血流が悪いから冷えが起こるのですから、しっかりマッサージすると血流回復によって暖かくなり、冷えが解消するのです。足裏から足にかけての血流回復は、体中のさまざまな悪い症状の改善を促します。

 

 

体脂肪を活性化、代謝を高めてぜい肉落とし肥満解消マッサージ

ぜい肉が気になりませんか? 肥満を気にしていませんか?私、痩せたいの、スマートになりたいの、という方のマッサージの効果的なツボは、腎臓、副腎や万能のツボ湧泉。親指と人差し指全体、およびその両指の付け根のふくらみ部分にも食欲抑制効果があるとされています。まずは、親指と人差し指全体およびその両指の付け根のふくらみ部分を押し揉むように2~3分間マッサージ。日々続けると、過食が収まったり食欲抑制効果が得られます。

 

さらには、血行を促進して老廃物をどんどん排出し、代謝を高めて脂肪を溜まりにくくします。ぜい肉とは脂肪ですから、脂肪を落とせばダイエット効果をもたらせます。これには腎臓や副腎のツボを刺激し、働きを活発化させ、老廃物を積極果敢に排出し、代謝をどんどん高めることが必要です。代謝が高まれば脂肪が燃えやすくなり、ダイエットにつながります。

 

食欲抑制と脂肪燃焼をしやすいからだ作りには、腎臓・副腎のツボマッサージが欠かせません。もちろん左右の足を2-3分揉み込みましょう。副腎ゾーンは万能のツボ湧泉の場所でもあるのです。副腎刺激は、ホルモン異常による肥満にも効いていきます。ストレスからくる過食肥満。こんな場合は、親指の中央部にある脳下垂体を刺激してストレス解消すれば、ストレス解消。過食肥満からも開放されます。

 

 

足ツボグッズで“ながら揉み”、台所でもできる足踏みマッサージ

足ツボマッサージグッズにはさまざまなものがあります。単に竹を半分に割ったようなもの。イボイボがついたもの。ローラー式のもの。中には反射区の絵付きのものも売っています。仕事が忙しくてマッサージの時間が持てないという方は、まずはグッズからスタートするのもいい方法。

 

 

【竹式足踏みグッズ】

台所の流し台の前に置いておけば、調理しながら適当な時間だけ足踏みできます。洗面所の前に置いておけば、歯磨きしながら足裏マッサージ。

【ローラー式足踏みグッズ】

一日中デスクワークばかりという方は机の下の足の前にローラー式の足踏みグッズを置くのがおすすめ。デスクワーク中でも時々、ゴロゴロ。これで足裏の血行が盛んになり、頭も冴えてきます。疲れも取れるし、仕事中でも大きな効果が得られます。

 

 

おわりに

台所でも仕事場でもどんな場面でも、足裏のいろんな反射区の臓器をほどよく刺激する習慣がとても大切です。まずは足裏の血行を良くして、勢いがついた元気な血液で老廃物を運び去ってもらうのです。これで、それぞれの臓器を改善し、先の腎臓、副腎などの刺激によって代謝も良くし、脂肪燃焼も手助けしてくれ、肥満解消にも役立ちます。消化器系も改善し、体全体が健全になります。まずは、ながら足踏みマッサージから始めるのも忙しい方のグッジョブかもしれません。でも何においても、過ぎたるは及ばざるが如し。ツボ押し刺激が過ぎるとかえって体を痛めます。くれぐれも過ぎないようすることも大切です。

 

 

(日刊サン 2016.08.23)