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ドクターコラム;”日本とアメリカの歯科事情”vol.1 日米の保険の違い

第1話 日米の保険の違い

ハワイでは何より大事な定期健診とクリーニングは負担金ゼロ

 

お持ちの保険を使っていますか?

ハワイで歯科の保険をお持ちの場合は、1年に2回の定期健診とクリーニングは原則負担金はゼロなのはご存知でしょうか? 日本の保険は政府発行の国民皆保険一つしかありません。ですので日本では国民保険をお持ちの場合どこの歯医者さんにも行けるわけです。しかしアメリカには無数の保険会社があります。その保険会社の中のどのプランを持っているかにより各々治療費はかなり変わってきますが、定期健診とクリーニングは原則負担金ゼロが基本です。まずはお持ちの歯科保険がその歯医者さんで使えるかを確認しましょう。  

 

なぜハワイでは定期健診が何より大事なのでしょうか?

その答えの前にまずは日本の国民皆保険を知りましょう。 よくある質問ですが国民皆保険で受けられる日本の治療とアメリカの治療内容は違うのでしょうか? 答えは全然違います。 国民皆保険とはある一定レベルの治療を全国民に、が基本的な考え方です。ある一定というのはベストではないといえます。レストランでいえばファーストフードでしょう。早い、安い、でもクオリティーはどうなのでしょう? ある統計によると日本の歯科の歯科治療の再治療率(治療したところがまた悪くなる)は70〜80パーセントとあります。 例えば「銀歯」ですが、先進国でもあれだけ広く使われているのは日本だけです。銀歯が取れた、その下が悪くなったとよく聞きませんか?  

 

アメリカでは日本の国民皆保険のようなある程度の医療という考え方がありません。ハワイで治療が必要になれば一番良い治療をします。当たり前なのですがここが日本とは違うのです。日本の歯医者さんで保険外治療を勧められたことはありますか? 日本では一番良い治療には政府は負担してくれません。たとえばセラミック(ポーセレン)はもちろん国民皆保険はカバーしてくれないのです。  

 

 

簡単に言うとハワイでは日本の保険外診療(最も良い治療)に保険会社がカバーしてくれるのです。一番良い治療というのはちゃんとしたレストランで出る料理と同じで、時間も材料費もかかります。ハワイでは何か治療が必要な場合良い治療はできますが、それなりの治療費がかかります。だから定期健診とクリーニングで早期発見・早期治療、治療を受けずに済むための予防がとても大事なのです。 まずはお持ちの保険を歯医者さんに連絡して、その保険で受診できるか内容の確認をしましょう。