何十年前と違い、最近では美容整形がとても気軽にできる時代になりました。これを「ドライブスルートリートメント」といい、まさにドライブスルーの感覚で気軽に美容整形ができるという意味で美容関係者や美容通の間で流行っている言葉です。サロン体験をもっとアクセスしやすい、行きやすいシチュエーションで提供するというのがそのドライブスルーのポイントです。
例えば、ニューヨークにある美容目的の注射専門のビューティバー、『Ject(ジェクト)』では、サロンにフォトブースを用意し、顧客が自分の美容体験を、楽しくソーシャルメディアに発信できる環境作りに工夫をしていることから話題になっています。
続いてニューヨークの、美容目的注射専門のブティック、『Plump(プランプ)』は、医療オフィスのような雰囲気になるのを懸念し、ビストロのような雰囲気作りを目指した美容整形ブテックです。お茶が飲めるティーバーなどもあり、インスタ映えするピンクのロゴも可愛い、行きやすいお店と評判です。
また、薬剤会社のアレルガンでは、『Regi』というサロンのブッキング専用サイトを作り、ニューヨークやLAの美容整形、エステ、医療系サロン、スパの予約状況やアクセス状況をストリーミングしているという便利なサイトを作り話題になっています。
カナダのトロントがベースの『6 Babe Beauty』では、美容鍼など自然治癒力をベースにしたトリートメント専門のサービスを提供しています。美容鍼は、日本や韓国などアジア諸国ではおなじみですが、まだ欧米では新しいジャンル。怖いといイメージを持っている人も多いよう。そこで、サロンのおしゃれな環境作りをして、もっと行きやすい雰囲気を作っているそう。
最後は、北京がベースのSo-Youngというアプリベースのマーケットプレイスプラットホーム。こちらは、美容整形サービスを患者さんに気軽に、わかりやすく提供する情報サイトです。多くの記事やコンテンツがあるので、そこから知りたい情報を得られるということで人気です。
美容整形、注射などに抵抗がある人たちも、これからはこういったドライブスルートリートメントのPRパワーで、気持ちも思わず傾くかもしれませんね!?
写真・参考サイト:https://www.psfk.com/2019/06/drive-thru-treatments.html
Writer:内田佐知子
(日刊サン 2019.06.26)