最近アメリカで「ハッザ」という言葉がよく聞かれるようになりました。ハッザとは、タンザニアのハッザ族という狩猟採集民族のこと。原始時代に近い生活を未だにしていて、世界でもほとんど病気をしないことで知られているんです。ハッザ族は腸内細菌の種類が多く、リサーチ結果、ほとんどが現代知られていない菌で、いわゆる現代人の善玉菌のビフィズス菌はほとんどないのです。彼らがどんなものを食べているかというと、ドライシーズンは、肉や植物性のもの。雨季にはベリーやハニーなどを食べ、毎日食物繊維をかなり採っています。更に繊維質の量は、1日100グラム採っていることが明らかになりました。これは現代人の摂取量平均15グラムに比べると、相当多い量です。
そんなわけで、最近は、腸内環境を整えるために、ハッザ族の食生活を少し取り入れようという動きがあり、食物繊維を摂ることはもちろん、加工食品はできるだけ控え、旬のフルーツや野菜をたっぷり食べようというのがこのハッザダイエットなのです。健康&美容のために意識的に食物繊維を摂るようにして、腸内環境を良くし、タンザニアのハッザ族の知恵を役立ててみたいですね。
<写真・参考サイト>http://www.npr.org/sections/goatsandsoda/2017/08/24/545631521/is-the-secret-to-a-healthier-microbiome-hidden-in-the-hadza-diet
Writer: 内田佐知子