秋はワインが一段と楽しめる時期とあって、ワインを使った「イーノセラピー(oenothrerapy)」というのが注目されています。
もともとフランスでもヴィノセラピーという、ブドウの若返りや痩身効能をエステに用いる美容方法が昔からあるのですが、このイーノセラピーを用いたトリートメントは、世界中でスパトレンドとして人気が上昇しているんです。そんなトリートメントが受けられるスパを、いくつかご紹介しましょう。
スペインのマドリードから100マイル離れたところに、広さが1万スクエアフィートもある「Santuario Wellness & Spa」という巨大スパがあります。ワイン畑に囲まれている、歴史を感じさせる素晴らしい施設。L’Domaineというホテル内のスパなので、ここに滞在するのもオッケー。ここのスパでは、スパにソムリエが来てくれて、自分にあったワインテイスティングもできるんです。バスローブを着てリラックスしながらワインを嗜んで、ストレスもあっという間に忘れてしまいそう。もちろんそのワインを使ったトリートメントもあります。LE GRAND CRU(the Ultimate Oenotherapy Experience)というコースがあり、体の抗酸化作用がとにかくパワフル。フットマッサージ、エクスフォリエーション、ボディラップなど、120分で275ユーロです。
次に、イタリアのトスカーナの、ユネスコの世界遺産に指定されている土地にある「Rosewood Castiglion Del Bosco」というホテルにあるスパ。心の落ち着きを取り戻せそうな田舎風の美しい景色に囲まれたこのスパでは、収穫時期になると「ハーベストリチュアル」というサービスを行います。スパトリートメントを始める前に、収穫したぶどうをぐちゃぐちゃと足で潰しながら、体の血行を良くして楽しむというわけです。なんだか楽しそうですね。
続いては、チリのミラフーバレーにある「Vina Vik」というコンテンポラリーリゾート。建築様式やインテリアもかなり変わっているので、デザインやアート好きの人にはたまらないかもしれません。そして1万1千エーカーの敷地はワイン畑に囲まれ、ホテルのスパの名前は、まさに「The Wine Spa」。ワインとフレッシュなぶどうを使ったスチームバスや、ワインの効用をふんだんに利用したトリートメントなど、ワイン好きにはたまらない時間が過ごせるでしょう。
オーストリアの北部にあるワインカントリーにある「Loisium Wine & Spa Resort」。ワイナリーが見えるモダンなリゾートで、スパではスパ専用のソムリエが、マッサージトリートメントとあったワインをペアリングしてくれるのです。食事とのペアリングならわかりますが、マッサージとのペアリングだなんてびっくり。さらに、ワインフレーバーのアメニティーも用意され、マッサージにもグレープシードオイルや、フレッシュなグレープシードから作ったスクラブなどを使用。ワイン三昧を楽しめるでしょう。
ハワイからはどこもちょっと遠いですね。ワインの効用を意識したトリートメント。ハワイではマウイでワインが製造されていますし、イーノセラピーが受けられるスパがあるといいですね!
写真・参考サイト:www.ledomaine.es/en/
www.rosewoodhotels.com/en/castiglion-del-bosco
www.vinavik.com
www.loisium.com/en/langenlois/news-resort/
Writer:内田佐知子