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♡アメリカでは合法でも海外で禁止されている9つの美容成分をご存知ですか?

Bynikkansan

9月 12, 2018

国によって使用が許可されている美容成分は違うものですが、アメリカで普通に使われているけど、諸外国で禁止されている成分を皆さんは把握していますか?参考のためにご紹介しましょう。

 

●ホルムアルデヒド(Formaldehyde) この成分は、髪の毛をツルツルにするオイルヘアプロダクトやネイルカラー、ネイルハードナーなどに入っているもので、アメリカでは普通にコスメに含まれている成分です。EUでは、発がん性物質として使用禁止されていて呼吸器系統にも害があるとされています。

 

 

●ヒドロキノン(Hydroquinone) EUでは、含有率1%以上の濃度で使用することを禁止されています。この成分の入ったものを使うと光線過敏症になりやすくなると立証されています。イギリスのブリティッシュジャーナル・オブ・キャンサーというガンの研究ジャーナルでは、ネズミにこの成分を使ったところガンになったと証明されています。主に、シミやそばかすを隠してお肌を明るくするようなコスメに含まれているのだとか。

 

●トリクロサン(Triclosan) 内分泌撹乱作用があるとされているトリクロサンは、EUでは健康を害する成分であることから禁止されていて、特にホルモンに影響するとされています。不妊の原因や肥満の原因になるとも言われているにも関わらず、アメリカでは多くのパーソナルケア系商品に含まれているため、成分の新たな研究がなされています。特に歯磨き粉、抗菌石鹸、ハンドサニタイザーに含まれています。

 

 

●鉛(Lead) この成分はEU、カナダ、日本で禁止されています。少量でも神経に有害で、不妊の原因にもなるとされています。しかしアメリカでは、Nars、Maybellineなどのメジャーなブランドのリップスティックなどにこの成分が含まれています。例えば、アメリカで人気のリップスティック33種類の成分を調べたところ、61%のリップスティックに含まれていることがわかりました。FDAではリップスティックに含まれているような程度では害はないとしています。主にリップスティック、髪染めなどに入っています。

 

●パラベン(Parabens)トリクロサンと同様、内分泌撹乱作用があるパラベン。乳ガン、皮膚ガン、精子減少などの原因になると言われていて、このようなリスクが高いことから、EUでは5種類のパラベンが禁止されています。しかしFDAではパラベンはコスメに使われていても特に健康への害はないとしています。ローション、ファンデーション、そして他のコスメにもたくさん使われているので、成分チェックをしっかりしてみて!

 

 

●石油蒸留物(Petroleum distillatates) 発がん性物質になり得ることからEUでは禁止されているのですが、アメリカではコスメに普通に使われています。「paraffin wax(パラフィンワックス)」という名前でも成分表示されています。特にマスカラに含まれています。

 

●フタル酸エステル(Phthalates) 内分泌撹乱作用があり、ホルモンに害がある可能性があるのでEUでは禁止されています。発達障害、不妊、肥満の原因になると考えられています。しかしFDAではこれをリスクがあると考えていなくて、例えば香水、デオドラント、ネイルポリッシュなどのフレグランス系の商品にはよく含まれています。

 

 

●硫化セレン(Selenium sulfide) EUや日本で禁止されているこの成分は、人間だけでなく環境にとっても有害成分とされています。この成分を口から垂らすとネズミの腫瘍が大きくなったという検査結果も出ています。しかしFDAでは1%以下の抽出液を使う分には合法です。フケ防止シャンプーなどに含まれています。

 

●クオタニウム−15(Quaternium-15) この成分はホルムアルデヒド供与体で、少しずつホルムアルデヒドをリリースし、EUでは発ガン性として禁止されています。アレルギー症状をおこす一般的なアレルゲンとしても証明されています。FDAではコスメには0.2%以下なら安全としていて、アイシャドーやシャンプー、ボディシャンプーに使われています。 このように知らず知らずのうちに、他の国では禁止されている成分が普段使っているコスメなどに含まれている可能性は大!コスメを買うときは、成分表をよくチェックしてから購入することが大切ですね。

 

(日刊サン 2018.09.12)

 

写真・参考サイト:https://www.byrdie.com/banned-ingredients-europe

Writer:内田佐知子