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日系人強制収容の発令から75年 知事らがツィッターで表明

Bynikkansan

2月 25, 2017

第2次世界大戦時の日本軍によるパール・ハーバー爆撃の後、アメリカ政府と日系アメリカ人の信頼関係に亀裂が生じた。ルーズベルト大統領は1942年2月19日に大統領令9066号を発令し、数千人の日系アメリカ人がアメリカ国内と米自治領ハワイ準州の強制収容所に送られることになった。

 

この処置は国家の安全を図るためだとされた。日系人は日本のスパイだと恐れる者もいた。大統領令9066号の発令後1ヵ月で、男性、女性、子どもを含む合計10万人もの日系アメリカ人が、母国の強制収容所に連行されるという惨事が起きてしまったのだ。 それから75年が経った今も、この大統領令は知事や議員に忘れられてはいない。

 

「大統領令9066号は2度と起ってはならない」とデビット・イゲ知事は19日日曜日に自身のツイートで述べた。さらに「私達の歴史上、最も恥ずべき行為だ。繰り返すことは許されない。私達は今日、多様性と寛容、思いやりを抱く事を心に誓おう」と加えた。

 

ハワイ州下院議員のタルシ・ギャバード氏も、発令後75年の節目を記念して「過去を決して忘れるべきではありません」とツィートした。

 

ホノルルのホノウリウリ強制収容所は、2015年にオバマ大統領によりアメリカ合衆国国定歴史建造物に指定された。ハワイに残る強制収容所跡の1つであり、その姿は今もハワイの苦々しい過去を思い出させる。