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シティバスに一日乗車券 5ドルで乗り継ぎ自由に

Bynikkansan

2月 18, 2017

乗り継ぎ券に別れを告げる時が来た。カーク・コルドウェル市長が10日金曜日、一日乗車券を販売する法案に調印し、バス利用者とドライバーにとって乗り継ぎ券の手間を省く法律が誕生した。市長は「ザ・バスは利用頻度が非常に高いので、利用者にとってより簡単に、より便利に改善したいと考えています」と述べた。

 

市当局は今年10月までに一日乗車券の販売を開始できるようめざす。乗り継ぎ券を巡る不正行為が取り沙汰されている現状において、乗客と運転手双方にとって利便性が高まるだろうと当局は話している。一日乗車券の価格は大人が5ドル、小人は2.5ドルで、運転手から直接購入できる。

 

一日乗車券は利用開始日の深夜0時から翌日の午前2時59分までの最長27時間の間、制限なくバスを乗降できる。

 

「皆さんにとってメリットのある改正です。とくに、島の西側に住む方は帰宅が遅くなっても、時間を気にせず乗り継ぎができます」と、ホノルル市市議会議員のブランドン・エレファンテ氏。 現行35ドルの4日間の乗車券は、一日乗車券に代替されて割安になり、2.5ドルの片道乗車券の販売は継続される。 市当局は一日乗車券の販売により、バス運転手の手間が軽減され、利用者の通勤が便利になり、費用面でも軽減されると話す。

 

運転手として勤めているチャールズ・サリバンさんも「毎回乗り継ぎを確認しなくてはならない手間が省けます。安全運転に集中し、乗客の昇降をより注意することができます」と評価した。

 

バスを利用しているウメヨ・モモタロさんからも「いろんな所へ移動しやすくなります。私は一日に何度もバスに乗るので、支払いがかさんでいました」と一日単位の乗車券を歓迎した。 交通当局は新乗車券の導入で、利益の大きな増収は見込めないが、バス利用者数は増加すると見ている。「現行の乗り継ぎ券に関する詐欺や悪用、誤った使用に起因する、相当額の損失をしています。一日乗車券の導入によって、全てのバス利用者から適正な額の収益を得られます」と、オアフ交通サービスで代表兼を務めるロジャー・モートン氏。

 

今回ホノルル市が定めた価格の5ドルは、アメリカ国内の一日乗車券と比較しても最も安い価格帯といえる。なお、最も高い一日乗車券はサンフランシスコのバスで17ドル。逆に最安値はバルティモアで運航しているバスの3ドルだった。