マーベルスタジオとIMAXが、映画とABCのTVシリーズとして公開する新作『マーベルズ・ザ・インヒューマンズ』の制作拠点を、ハワイの元海軍施設の場所に設ける予定であると、ハワイ州フィルムコミッションが明らかにした。
映画業界により毎年8000万~1億ドルの収益を得ているハワイ州だが、マーベルのプロジェクトは数百の雇用を生み、その額がさらに底上げされるだろう。ハワイで撮影されているABCの『ロスト』や、CBSで現在放送中の『ハワイ・ファイブ・オー』に匹敵するかそれ以上の規模となる。
「本当に大きな計画です。現在プロダクション側は、スペースを制作現場として改装しています」とフィルム・オフィスのドン・ドーソン氏は話す。制作事務所が設置される場所は、ウエストオアフのカラエロアにある3700エーカーの土地で、以前はバーバーズ・ポイント海軍空港基地として利用されていた。 ABCのTVシリーズ『マーベルズ・ザ・インヒューマンズ』は、人気コミックのキャラクターが登場し、TV放送前にIMAXの映画として上映される。
フィルムオフィスを管理するハワイ州産業経済開発観光局と海軍ハワイ地方本部は、海軍空港基地の賃貸契約に合意し、ABCプロダクションに転貸される。 2004年から2010年に放送された『ロスト』のエグゼクティブプロデューサーであるジーン・ヒギンズがプロデューサーに就くとの情報も入っている。
ハリウッドリポーターによると放送開始は今年9月の予定。 TVシリーズと映画の同時制作は史上初の試みとなる。第1話と第2話はIMAXのカメラを使って撮影され、IMAXシアターで放映される。TVシリーズの放送開始に先がけて、ABCは9月にIMAXの映画を上映し、TVシリーズに向けて盛り上げていく狙いだ。