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ハワイ企業が 医療用大麻の栽培を開始

Bynikkansan

2月 18, 2017

州に医療大麻取扱いの認可を受けたオアフの薬局アロハ・グリーン・ホールディングス社が、ハワイで初となる合法的な大麻の苗の栽培を開始した。販売開始は今年の夏初め以降になると予想される。 保健省が今月、同社と他の2つの薬局に対し、大麻の種の取得、培養、複製、栽培の開始を承認した。 ニール・ブレイズデール・センターで開催された『ハワイ大麻エキスポ』に出展していた、アロハ・グリーン社の総合戦略部長ヘレン・チョー氏は「2月1日にゴーサインが出たので、種を植え始めました」と語った。

 

同社の薬局はサウス・キング・ストリートのインターステート・ビルディングの中にある。チョー氏は以前、医療大麻の販売を開始する前に、まず保健省が製品の品質と安全性を検査させるための研究所と契約を済ませる必要があると話していた。購入状況を監視するため、州が打ち出した『種から販売まで追跡システム』を州の患者管理システムと統合させる作業はまだ完了されていない。ハワイには15000人以上が医療大麻の使用患者として登録されている。

 

「保健省で品質検査と追跡システムの準備を終えていなければ、我々の医療大麻が完成しても販売できません。ですから、当社は今年の夏には準備ができますが、今後の展開は不明であるとお伝えしています」とチョー氏は述べた。 ハワイ州は2000年に医療大麻を法律で認めたが、いまだに患者には合法的な入手手段が確立されていない。

 

州は2015年に成立した法律によって8つの企業、合計16の製造所と薬局に対しライセンスの発行が可能になった。8つのライセンスは4月にはハワイ中の企業に行き渡ったが、ディスペンサリー・プログラムと呼ばれる検査・管理システムの完成と適用が遅れ、実際に営業が開始された企業はまだ1つもない。