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フェイスブックCEO カウアイの土地を巡る訴訟取り下げ

Bynikkansan

2月 4, 2017

フェイスブックのCEOマーク・ザッカーバーグ氏は、3年前カウアイ島ノースショアの土地を$100 million以上で購入した。同氏が取得した700エーカーの土地の内部にはクレアナ法で分配された小さな区画が点在しており、所有者と見られる数百人やクレアナ法に対して不明な所有者を特定するための訴訟を起こしていたが、その権原確認訴訟を取り下げると決定した。

 

ザッカーバーグ夫妻は「ネイティブハワイアンにとってクレアナは神聖で所有者を判明させるプロセスは困難を極めるでしょう。今回の問題を正す為に地域の方々と対話し、より良い方法を見つけたいと考えています」と27日金曜日発行のガーデン・アイランド紙上で発表した。

 

さらに夫妻は、直前の所有者であるカフアイナ・プランテーションとピラアから「歴史的に複雑な事情がある土地だ」との説明は無かったと加え、「地元住民が語った彼らの歴史に敬意を表したい」と記した。 夫妻は土地を購入する前の状況について「商業開発会社が80軒の住宅の建設を企画し土地を区分けする予定でした。そしてその行為は絶滅に瀕しているモンク・シールやアホウドリに影響を与える可能性がありました」と述べた。夫妻が購入後は「予定されていた開発を撤収させました。

 

これからは最低限の開発にとどめ、大部分を地域のための農地として維持します」と示した。 夫妻は家族で利用する住宅を数年前に購入したピラアの土地に建設予定である事にも触れた。米国環境保護庁が保護を目的とし調停書を交わした土地で、前所有者はハワイの自動車ディーラーであるジェイムス・プフリューガー氏。

 

ザッカーバーグ氏は「行動に移す前に権原確認訴訟のプロセスと歴史を十分に理解しておくべきでした」と後悔の念を表し、現在は「問題を把握出来ましたし、私達が間違いを犯したのは明らかです」と述べた。