ハワイ動物愛護協会は12日水曜日、オアフ島リーワードの施設から数百匹の犬を保護した。
ファリントンハイウェイに面したケアアウビーチパーク近くのマカハで様々な年齢、種類の270匹以上の犬が発見された。
ハワイ動物愛護協会の広報担当スージー・タム氏は「その犬達は、嘆かわしい崩壊した環境で暮らしていた」と話す。ほとんどの犬に問題はないが、容体が悪く診察を受けさせる予定の犬もいるという。ハワイ動物愛護協会の地域連携部長アリソン・ガメル氏は「糞便と尿にまみれ、食料と水は不足、犬達は栄養失調状態で、衰弱し皮膚の状態も良くない」と心配する。
マカハの現場には“動物保護施設Friends for Life Hawaii”という看板が掲げられており、地域の住人によれば、この疑わしい活動に気付いてから約3年間にわたって公的機関に通報していたという。
警察は12日水曜日に家宅捜索を実行し、60歳の男を2級動物虐待の容疑で逮捕した。容疑者の家族によれば、彼はデビット“ラニー”ムーアという氏名で、Friends for Life Hawaiiを経営していた。
タム氏は、「主な救助活動に続いて、動物をホノルル動物愛護協会に移送するために多くのボランティアが必要」と話す。
翌13日木曜日の会見で、ハワイ動物愛護協会は現場の環境について詳細を発表した。
同施設にいた動物は、糞尿にまみれた状態で発見され、檻の中で立ち上がって振り返る事も出来ないほどぎゅうぎゅうに入れられていた。糞尿は給水用のボウルにまで入っていた。至る所でドブネズミやハツカネズミが腐った食物の袋をあさって開けていた。汚れた犬達は皮膚が化膿しており、腐って悪臭を放つ食品と動物の排泄物が混ざり合い、施設内はとんでもない悪臭だった。
容疑者ムーアの娘は、父親の逮捕に失望しショックを受けているという。
「彼は心の広い人なんです。動物を傷つけたりしません。放っておくことができないから、こんなに犬がいるんです。それに車にひかれた犬やビーチで拾った子犬を持ってくる人がいるんです。断れるわけないでしょう?」と、ティアナ・ムーアさんは話していた。
ティアナの他にも数人は「ムーアは犬の世話をきちんとしていた」と話している。「ケアアウビーチパークで事故にあった時、彼に犬を見てもらっていたことがあります。病院を出るまで犬をここに預けていました」と、ワイアナエ在住のローズマリー・ピネロさんは話す。
調査によって保留中だったムーアは午後9時10分に釈放された。
ハワイ動物愛護協会は、犬数匹を預かってくれるボランティアを追加で募集している。
クレートやタオルなどペット用アイテムの寄付も求めている。
寄付の方法はhttp://hawaiianhumane.org/で確認できる。