ハワイへの来訪者数が7月に過去最多を記録したことで、ハワイ観光業界がお祝いムードに包まれている。またハワイ州観光局は30日火曜、観光客の消費金額が昨年を上回ったと発表した。同局の予備統計により明らかになった。 7月にハワイに訪れた人は83万5417人。前年同月より2.1%増加し、来訪者の消費金額は同1.5%増となった。
ハワイ州観光局CEOのジョージ・シゲティ氏は「2016年後半のスタートは、単月来訪者数過去最高記録の更新から始まりそうです」と話す。 航空機で到着する来訪者は、ハワイ来訪者の最大市場のアメリカ西部をはじめほとんどの国で増加しているが、アメリカ東部からの来訪者数は横ばい、日本とカナダからの来訪者数は減少した。 来訪者の消費金額では、日本は横ばいアメリカ東部は減少したが、両地域を除いては全ての主たるマーケットエリアで増加した。
しかしながら、実際の来訪者数は同報告よりも多かったもようだ。通常2年に一度7月に行われる世界最大の海軍合同演習、RIMPAC(環太平洋合同演習)に多数の人が集まったからだ。 ハワイに32の地所を持つアウトリガーエンタープライズの上級副社長バリー・ウォレス氏は、「統計が表す来訪者数より実際の来訪者は多かったのです。合同演習参加者の家族も来訪したからです」と話した。ただ現実には、「来訪者数の増加はインフレ率と連動しており、総合的には去年より3~4%しか増えないだろう」とも付け加えた。 「突然の大成長とまでは言えないが、少なくとも現在までの経緯では、新記録達成の年となるはず。消費金額も良好で、何より素晴らしいことは来訪者数のピークが去年よりも早い6月から始まっていることと、それが8月まで続くということ。
今夏全体では予想よりも良い結果になるはず」 シーライフパークのヴァレリ-・キング総支配人は、「施設の来訪者数が前年比10~15%増加しており、7月の利益も10~20%増加した」と話している。 シェラトンワイキキホテルのケリー・サンダース総支配人は「ホテル業界の数字は4半期には前年比より伸びない」と予想している。
「昨年秋には市全体規模の大会などがいくつかありましたが、2016年にはありません。去年経験した一局に集中した団体客と同等の人数を集客するには、より多くの観光客が必要です。今年は日本からの来訪者が減少傾向であることも相まって、厳しい集客は私たちが今年度終盤に向き合わなければならない問題点となるでしょう」 マウイ島とカウアイ島では来訪者の消費金額と来訪者数が増加しているのだが、オアフ島の来訪者数は横ばいで消費金額はわずかに減少した。
ハワイ全体の7月の航空機座席供給数は110万5181席と、昨年から0.7%増加した。この7月の結果が、今年前半7か月での好成績の原動力となった。7月合計の来訪者数は約5.3 millionで2.5%の増加。来訪者の消費金額は$9.15 billionで、2.9%の増加だった。