州は、5月以来ハワイ・プリンス・ホテル・ワイキキの反対側に停留されているカタマランの「ナバテックII世号」(全長85フィート)を解体・撤去することを決定した。
州土地・天然資源局(DLNR)によると、クロース・コンストラクション社が9月11日から解体をはじめ、18日頃に撤去を完了する予定で、この解体費用の4万8700ドルは同船のオーナーのミラクレイ社に請求される。
同船はアラ・ワイ・スモール・ボート・ハーバーでの一時停留許可の日数を超え費用がかさみ始めていた。DLNRは3月と5月に湾内に流された同船をハーバーに戻し、最終的に3万5千ドルをかけ現在の位置に移動させた。
地元の起業家でミラクレイ社のオーナーのローラー氏は、「ケワロ湾の停泊スリップが修復されるまで、同船を一時的にアラ・ワイ港に係留させるつもりであったが、スリップの修復に予想以上の時間がかかった」と述べた。
同船は、映画「ジュラシックパークII」のオープニング・シーンに登場しており、ローリー氏は、350~400万ドルをかけ改修し、セーリング、ディナークルーズ、特別なイベント用の40~80人乗りの豪華なスカイ・ヨットに改造する計画であった。
DLNRによると、ミラクレイ社は撤去費用を州に返済していない。同社が費用を支払わない場合、州は特別ボート資金を充てることになる。この資金は、個々のボート所有者が支払っている停泊スリップ使用料、係留料、乗船料から成っている。
歴史的な同船が処分されるのは寂しいという一部のボート愛好家もいるが、多くの近隣の企業からは目障りだとの苦情が寄せられていた。
(日刊サン 2019.09.21)