45年にわたりカネオヘの中心地になっていたハワイ・パシフィック大学(以後HPU)のハワイロア・キャンパスに、まもなく、職員や生徒達は別れを告げることになる。
青々と茂った緑豊かでドラマチックなコオラウ山脈の眺めに惹かれ、ハワイロア・キャンパスへ世界中から生徒が集まってきた。実際に、ミッシェル・ブリットさんは、この景色を求めてオハイオ州から引っ越してきた。
「本当に美しいです」とブリットさんは語った。「学校のことは調べずに、写真をみてここに来たのです」と話す。
私立で、非営利の施設であるHPUは、ウィンワードのほかに、ダウンタウンに複数のビルを運営しており、その中には、2013年に学校が買い上げたアロハタワーマーケットも含まれている。今後の計画は、2箇所のキャンパスを一つの都心のキャンパスに統合する方向で進めてられいる。
HPU戦略コミュニケーションのディレクターであるリチャード・ラポサ氏は「ハワイロア・キャンパスの改装にはとても高額な費用がかかることが明らかになりました。現在の基準に合わせた建物にするには、1億ドル以上かかります」と述べた。
今後この135エーカーあるハワイロアの敷地がどうなるのかは、まだ決定していないとラポサ氏は言う。現在のところ確かなことは、モールやコンドミニアム、リゾート向けの建物などにはならないと話す。
ラポサ氏は「私たちは長年、この場所でこの土地をとても大切にしてきました。今後コミュニティーにとって責任ある使い方がされることを確認したいと思っています」とも述べた。
現在HPUには、5,625名の学部生と1,116名の大学院生が通っている。