ハワイの教育コラム|ハワイから心と心が通じる教育を発信する
Mindfulness in education
Vol.21 アメリカのホリデーシーズン
アメリカの第四木曜日・サンクスギビングの祝日が近づいてきました。サンクスギビング(Thanksgiving Day=感謝祭)は、もともとは、米国に移住した清教徒が初めて食物を収穫することができたことを感謝するとともに、お祝いしたということから始まり、今では、家族や親戚、親しい友人たちが集まって、食事をしながら、感謝と愛を分かち合う日です。
約15年前、ハワイに移住する前にカリフォルニアに半年ほど住んでいました。カリフォルニアに住んでいた家族の家で迎える初めてのサンクスギビングとクリスマスの祝日は、とても印象的でずっと心に残っており、ホリデーシーズンが近づくとその当時のことをいつも思い出します。
ハワイでは、ずっとコンドミニアムに住んでいますが、カリフォルニアの家での生活は、また全然違う経験でした。肌寒い朝、ゆっくり起きて家族と朝食をし、祝日気分を味わいながら、サンクスギビングディナーの準備に取り掛かります。伝統的なサンクスギビングの食事は、ターキー(七面鳥)、ターキーの中に詰めるスタッフィング、ターキーやマッシュポテトにかけるグレイビーソースやクランベリーソース、スイートポテトとマシュマロで作るキャンディーヤム、グレイズド・キャロットやグリーンビーンズなどのベジタブル。デザートにパンプキンパイやピーカンパイと盛りだくさん。一人で全部一気に作るのは大変なので、皆で1品ずつ持ち寄ることも多いです。
翌日は、残ったターキーでターキーサンドイッチを作ったり、しばらくレフトオーバー(残り物)を楽しみます。
ハワイでは、このように過ごす家庭ももちろん多いですが、移民が多い島、観光地なので、特にこの食事内容にこだわっている感じではなく、皆で一緒に食事やバーベキューをしたりビーチに行ったり、ハワイならではの過ごし方をしている人たちが多いです。私は、娘にアメリカの伝統、そして、私が経験した大好きな祝日のサンクスギビングデーを同じように経験してもらいたいという思いから、このサンクスギビングの食事をできる限り作るようにしています。一緒に手伝ったもらったり準備をしたり、そういう時間は、とてもクオリティが高い時間だと思います。今年は、日本から家族が来るので、日本の家族にも経験してもらいたいと思っています。
皆さんにとって、好きな祝日はどの祝日ですか?どんな思い出がありますか?普段の生活をしていて、ふとした時に嗅ぐ匂いや、光景が、懐かしい気分にさせてくれたり、あの人を思い出す、という瞬間ってありますよね。
今この瞬間を生きることの大切さを実感しながらも、スローダウンした時には、過去のキラキラした思い出の引き出しを脳裏で開く時間を作ることは、このホリデーシーズンにぴったりだと思います。 心温まるホリデーシーズンを。
Kayoko Perkins
ハワイ在住12年。英語とヨガに情熱を注ぐ小学校四年生の娘の母。ワイキキにある語学学校ハワイパームスイングリッシュスクールでスクール業務全般に携わる傍ら英語、ヨガウェルネスクラスも指導。ヨガインストラクターとして、ハワイでのホテル、イベント、ヒーリングヨガセッションなどで活躍する。また、ハワイの公立小学校でも、日本語、キッズヨガを教えている。
(日刊サン 2019.11.22kayoko)