ハワイの教育コラム|ハワイから心と心が通じる教育を発信する
Mindfulness in education
vol. 20 自然に感謝し、自然と生きるという教育
ALOHA! 先週の土曜日、フォスター植物園で開催されたArbor Day Honolulu Festivalに行ってきました。この日は、コミュニティにもっと「樹木」についての知識を持ってもらえるようなワークショップや、レイ作り、植物について学べるブース、子どもも楽しめるアクティビティブースなどがありました。
絵画が好きな娘は、よくアートコンテストにエントリーしています。今回は、“WE LOVE TREES.”のテーマでの作品を出して入賞したので、その受賞セレモニーに参加するためにフェスティバルへ行き、一緒にイベントを楽しんできました。
「どんな絵を描こうかなぁ」と一緒に案を出し合いながら、想像を膨らませていたのを思い出します。「ディズニーの“バンビ”の世界って、木にたくさん囲まれているよね」というところから、「木や自然、動物って全部一体だよね」と、どんどん娘の中でイメージを膨らませていき、今回の作品ができました。作品名は、“SAVE TREES. SAVE ANIMALS.”そして私たち人間もそこにいます。
フェスティバルで、植木と交換できるチケットをもらい、好きな木を選びに行きました。マカダミアナッツの木、レモンの木、ジャスミンの木、ブレッドフルーツの木、プルメリアの木など約20種類の中から娘が選んだのは、サワーソップ(soursop)。西インド諸島から南アメリカ北部が原産の熱帯フルーツの木です。食べたことも聞いたこともなかったので詳しく聞いてみると「イチゴとパイナップルの組み合わせに、バナナやココナッツを合わせたようなクリーミーな香りと酸っぱい柑橘系の香りが加わった果物」と聞き、とても興味津々。娘はすぐに「これにする!」と即決。植木のギフトを受け取りました。緑に囲まれて過ごした土曜日の朝は、とても清々しく、参加されている人たちと植木について色々なお話をするのは癒し時間でした。
わが家にはラナイが2つあるので1つは、グリーンラナイと名付けて植物やハーブをたくさん育て、もう一方はアートラナイと名付け、ラナイを自分のアトリエにするというプロジェクトをしています。少しずつですが、オアシスのような空間作りに励んでいます。帰ってきたくなる家、創造性が湧くような家っていいですよね!
今回のアートコンテストの作品は、ホノルル州政府のビルにも展示されます。また、色々と調べてみると、各地でコミュニティ向けに色々なイベントが開催されています。子どもも大人も一緒に学び、話ができて楽しめるイベントに是非みなさんも行ってみてください。
Kayoko Perkins
ハワイ在住12年。英語とヨガに情熱を注ぐ小学校四年生の娘の母。ワイキキにある語学学校ハワイパームスイングリッシュスクールでスクール業務全般に携わる傍ら英語、ヨガウェルネスクラスも指導。ヨガインストラクターとして、ハワイでのホテル、イベント、ヒーリングヨガセッションなどで活躍する。また、ハワイの公立小学校でも、日本語、キッズヨガを教えている。
(日刊サン 2019.11.08)