少し前に大ブームを起こしたスマートフォンの位置情報ゲーム、「ポケモンGO」。珍しいポケモンが出没するエリアに人が殺到したり、運転中の操作で交通事故が起きたりと、ゲームがリリースされた2016年夏には社会現象を巻き起こしました。
スポーツ庁の認可1号
ゲームやアニメに全く疎い私は、当時のブームも横目に冷めていたのですが、今年の夏から突如ポケGOにはまり、スマホが手放せなくなっています。
「昭和世代」にとってゲームとは、小学生のクリスマスプレゼントでもらった初期の任天堂の「ファミコン」止まり。…そんな私がポケGOにはまったきっかけは、今年7月に、日本のスポーツ庁が始めた生活にスポーツを取り入れる「Sports in Life」というプロジェクトで、「ポケモンGO」が認定アプリ第一号になったと知ったことでした。
一過性のブームでなく、その価値が認められたアプリなら、試してみようと軽い気持ちでダウンロードしてみました。
遅れてやってきた、ポケGOブーム
当初は、モンスターの倒し方も分からず放置していたのですが、会社の上司や同僚には、最高ランクの「レベル40」を誇る強者が多くおり、ランチ時などにアドバイスを受けていました。そこから自然と熱中し、レベル1から、20程度に到達しましたが、難易度が高くなるとなかなか上がらない…。
ちょうどその頃、昨年追加された「フレンド」機能を使い、お互いギフトを送り合い親密度が高まると、レベルが一気に上がることが分かりました。
その時思い出したのが、今年5月にハワイを訪問した際、隣家のロコとその子供が「ポケGOにはまっている」と話していたこと。フレンド申請をすると、隣家の叔父叔母も含め4人がすぐに反応してくれました。私のポケGOフレンド8人のうち4人がハワイ在住者となりました。
ポケGOで復活したご近所との交流
お互い、近所の「ポケストップ」という場所で見つけたゲーム上のギフトを送り合いますが、ハワイからのギフトは帰国後5年近くたった私には懐かしい場所ばかり。
「Koko headの郵便局」「Teddy’s bigger burgers」「モイリイリパーク」などで見つけたギフトを開くと、朝から胸がキュンとします。私も日本らしい近所の公園や職場の大手町で見つけたギフトをお返しで送り、新たな交流が始まりました。
今年夏にリリース3周年を迎えたポケGOは、全世界で累計10億ダウンロードを突破。地球上の約77億人のうち、7・7人に1人が経験しているという事実にも驚かされます。ブームから、だいぶ遅れて始まった私のポケGOライフ。生活をちょっと楽しくするツールとして、上手に遊んでいきたいと思っています。
竹下聖(たけしたひじり)
東京生まれ。大学卒業後、東京の某新聞社でスポーツ記者、広告営業として15年間勤務後、2012年〜2014年末まで約3年間ハワイに滞在。帰国後は2016年より、大手町のマスコミ系企業に勤務。趣味はヨガと銭湯巡り。夫と中学生の娘、トイプードルと都内在住。
(日刊サン 2019.10.26)