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公立校6年生に、 中学入学前の予防接種義務化へ

州衛生局は、公立学校の6年生に、次の学年の開始前もしくは中学入学前に、ワクチンの予防接種を受けるように求めている。 この対象になるのは、公立学校の1万3221人の6年生である。

 

両親は、子供がTdap(破傷風、ジフテリア、百日咳のワクチン)およびMCV(髄膜炎菌結合型ワクチン)をそれぞれ1回づつ、HPV(子宮頸部、陰茎、肛門、口、喉に癌を引き起こす性感染症の原因となるヒトパピローマ・ウイルスのワクチン)を6か月間隔で2回、摂取したことを証明する必要がある。

 

HPVは約8千万人のアメリカ人(4人に1人)が感染しており、毎年4万1千人以上がHPV関連ガンと診断されている。 衛生局予防接種部のロナルド・バラジャディア部長は、「新しいことには常に抵抗がある。この措置は病気やガン予防のためで、ワクチン接種が最も効果的である」と語った。

 

州は来年7月1日から、保育園・幼稚園に入学する生徒、7年生、中学以降の学校に入学する生徒、初めてハワイの学校に入学する生徒に対し、特別な医学的または宗教的な理由がない限り、予防接種を義務付ける。

 

ワクチン接種率はまだ低く、2018年には女子生徒の35%と男子少年の19%だけが摂取した。一部の親は、ワクチン接種が性的な乱れの原因になると懸念し、他の父兄は「ワクチンは予防には効果的だが、すべての個人に有効であるとは限らないので、全生徒に摂取を強制すべきではない」と反対している。

 

 

photo credit

Hawaii Tourism Authority (HTA) / Blake Bronstad

 

(日刊サン 2019.10.19)