ハワイ・コンベンション・センターの西側に建設されるマンダリン・オリエンタル・ホテル&レジデンシーズの開発業者は9月19日、99戸のコンドミニアムの販売価格を350万ドル〜3500万ドル(ペントハウス)に設定すると発表した。
このペントハウスの販売が実現すれば、これまでの記録より1千ドル以上高い価格となる。過去ホノルルで3千万ドル以上のコンドが売却された例はない。
これまでのホノルルで最高価格のコンドは、2017年にアラモアナ・センターの海側に完成したパークレーン・アラモアナの「グランド・ペントハウス」(6,273平方フィートの居住面積)の2,350万ドルである。
ワード・ビレッジの開発業者のハワード・ヒューズ社は2016年、高層コンド「ワイエア」のペントハウス(1万平方フィートの居住面積、屋上インフィニティプール付き)を3,600万ドルで、その1階下のわずかに小さなペントハウスを3,500万ドルで売りに出した。
しかし、その後両ユニットは販売市場から消えた。 同じワード・ビレッジの高層コンド「アナハ」(2017年完成)では、居住面積6,737平方フィート、家具及びインフィニティプール付きのグランド・ペントハウスが2,280万ドルで販売中である。
ジャック・ティレル&カンパニーのティレル社長は、「超高級ペントハウスの買い手は、ユニットが完成するまで待つため、マンダリン・オリエンタルのペントハウスの売却も困難に直面するだろう。
しかし、マンダリン・オリエンタルのブランドはアジアでは強く、同ペントハウスへ関心を持つ人が出てくる可能性はある」と述べた。
マンダリン・オリエンタル・ホテル・グループは、世界中で32のホテルと7戸の住宅を運営しており、2006年までカハラ・ホテルを運営していた。
マンダリンの建設を請け負うのは、ロサンゼルスに本拠を置くセーラム・パートナーズ系列会社のマナオラナ・パートナーズ社。以前”マナオラナ・プレイス”と呼ばれていた、この37階建てのタワープロジェクトでは、125室のホテルの上に99戸のコンドが建設される。
最初の49戸は10月1日に発売。オアフ島で最大かつ最も豪華なスパ、2つのレストラン、ブティックなどが入る。居住者専用として、プール、スパ、話題のペロトン社の製品を揃えた屋内サイクリングルーム、カラオケルーム、劇場、ワインルーム、ゴルフ・シミュレーションルーム、屋外ラウンジスペースなどが設備される。建設開始は今秋、完成は2022年初頭の予定。
(日刊サン 2019.10.05)