お子さんがハワイの学校に通っている、自身がロミロミのなどの資格取得をめざしている…小中学校から大学、専門学校と、ハワイの教育機関は実に多彩。
日刊サンではバイリンガル教育をはじめとする、“学び”の特集をしています。
お話しをしてくれたのは、ホノルルで“フォーカス教育研究所”を主宰する鵜飼高生(ウガイタカオ)さん夫妻。妻の未央(ミオ)さんは11月に出産予定、第一子誕生です! 未央さんも“フォーカス教育研究所”で講師をしたり、経営のマネージメントなどをしていて、ご夫婦ともども教育にはとても熱心です。
今回は、ハワイのプリスクールへの入学について話していただきましょう。
出産前に、プリスクール見学ツアー
「出産前って忙しいんですね。病院のマタニティクラスに参加したり、赤ちゃん用品を揃えたり、プリスクールの見学ツアーに参加したり。こんなに忙しいとは思わなかった(笑)」
Preschool、プリスクールとは日本でいうところの幼稚園。2歳から5歳の子どもが通う、チャイルドケアを目的とした学校だ。鵜飼家のお子さんが2歳でプリスクールに通うとしても、2年以上も先のこと。そんなに早く、出産前から始めなきゃいけないんですか?
「人気のプリスクールは最低、入園1年前からアプリケーションが必要ですから。それに見学ツアーに子どもは連れて行けないので、出産後より、出産前から準備をする方がいいんです」
すでに複数のプリスクールの見学をしてきたという。
「遊びに含まれた学びを楽しく体験しながら、心身の発達を促す、団体の中で仲良く遊びながら、社交性を身につける、といったことが多くのプリスクールの理念です。ただ、クラスのサイズとか、先生は子どもたちにどんな関わり方をしてくれるのかなどは、実際に見学してみなければわかりません。ツアーは事前に予約をして訪ねます。校長や事務長などが、園内や設備、クラスの様子などを案内してくれます」
園児に対して何人のスタッフが対応してくれるのか? 庭や自然の中で走り回ったりできるのか? どんなところを見たいのか、どんなことを聞きたいのか、事前に準備しておくことが大切。
「働いている先生は楽しそうか? ランチはおいしそうか?、子どもたちのおむつはすぐに取り替えてくれているのか?、トイレは清潔なのか……」
未央さんは、細かいところにそのプリスクールの長所短所が現れている場合があるという。
「あるプリスクールは、預けに行く時間も迎えに行く時間もとてもフレキシブルに対応してくれるというんですね。それは働く親にとってとてもありがたいけれど、子どもたちのプログラムや時間割をあまり尊重せず、ベビーシッティング的な関わりになっている可能性もあるんじゃないかと思ったんです。やはり幼児教育に、しっかりとした考えを持っているプリスクールに通わせたいです」
プリスクールの保育時間は、最長朝6時〜午後6時30分。午後2時30分、4時30分までの時間設定のところや、早朝や延長はオプションというところもある。パートタイムといって、半日のみ、週3回のみといったコースを用意しているスクールもある。