ハワイの教育コラム|ハワイから心と心が通じる教育を発信する
Mindfulness in education
Vol.18 日本に一時帰国・バイリンガル子育て
ALOHA! from Japan! 今、日本に一時帰国しています。ハワイ生活は12年目を迎えますが、日本に一時帰国して家族に会えることがいつもとても楽しみで、だからこそ異国の地でも頑張ることができています。
10月初旬の日本は、まさに夏から秋に移行する季節の変わり目です。地元の幼稚園や小学校では運動会をしていたりと秋風が感じられ始め、生まれ育った日本の風土に触れ、懐かしさとホッとするような気持ちになります。
娘のハワイでの生活は、学校でもお友達とも完全に英語で、私はできる限り日本語で話すようにしていますが、返事はほとんど英語。娘が積極的に日本語を話すシーンはあまりなく、少しでも会話と読み書きを学んで欲しいと思ったことがきっかけで娘の小学校で日本語を教えています。
それも週に1回と少しの時間なので、「日本語で話そうよ。日本語忘れちゃうよ」とよく娘に話しています。いつも娘は「忘れないよ。もう話せる」と自信ありげに返答します。「本当かなー」と思いつつも、毎回驚かされるのが、空港に着いた瞬間に娘は完全に日本語モードになるのです。
私との会話も完全に日本語にシフト。滞在中ずっと、誰とでも日本語を話し、言いたいことを言い、理解することができる一般的な日常会話ができるのです。流れるように溢れ出てくる日本語。できる限り日本語で話しかけるようにしていることがしっかりとインプットされているから、日本に帰ってきたら一気にアウトプットができるのでしょうね。
そう思うと、普段なかなか学んでいる言語を話す機会がなくても、その言語のテレビを見たり、音楽を聴いたり、会話を聞いているだけでもしっかり脳に働きかけインプットされているので、耳を慣らしておくことの重要性を再認識します。
可能な限り、1年に1回でも学んでいる言語の国に旅行をして、現地の言葉を話してみて、もっと話したい、学びたい、とさらに学び続けて言語力を習得していけば、出会いや人生の楽しみ、そして可能性も増えていきますね。
ハワイやアメリカの文化に触れることはもちろん、世界中から色々な国、人種の人たちが集まってくる常夏のハワイでの生活と、四季があり、文化・情緒にあふれる私が生まれ育った日本は、どちらも比べられないほど魅力があります。
言語を学ぶことを通して異文化を学んだり、旅行する楽しみが増えるのは日常生活にハリを与え、人生を豊かにしてくれます。 私の学生時代の親友二人がドイツに住んでいるので、いつもの旅行パターンを変えて、今度はドイツに行きたいと思っています。
それに向けて、娘とドイツ語やドイツの文化を勉強して過程を楽しみながらドイツ旅行を実現したいとワクワクしています。親がワクワクすることは子どももワクワクするのです。一緒に成長し続ける子育て、応援します!
Kayoko Perkins
ハワイ在住12年。英語とヨガに情熱を注ぐ小学校四年生の娘の母。ワイキキにある語学学校ハワイパームスイングリッシュスクールでスクール業務全般に携わる傍ら英語、ヨガウェルネスクラスも指導。ヨガインストラクターとして、ハワイでのホテル、イベント、ヒーリングヨガセッションなどで活躍する。また、ハワイの公立小学校でも、日本語、キッズヨガを教えている。
(日刊サン 2019.10.11)