いい人脈づくりをするために
こんにちは。メアリーです。
先月末、私は久しぶりにヨーロッパを訪れてきました。歴史と芸術の都市バルセロナとミラノはハワイとちょうど12時間の差。どこに行ってもため息の出るような素敵な風景にカメラを手放すことができない数日間でした。
6年前の訪欧時は2週間ドイツに滞在し、世界各国から集まったMBA約60人と時間を共に過ごしました。そこで得た人脈は今でも大切にしています。政界や経済界の第一線で活躍している友人達をテレビで見たり、旅先の都市で再会ディナーを楽しんだりと、私にとって誇りの財産です。
「いい人脈はお金で買えるものではないので必ず大切にするように」、と父に言われ続けて育ちましたが、今回ミラノで指導に当たった起業家クラブの学生達にも同じことを話しました。きっかけは「人脈づくりのコツは?」という質問でした。
ほとんどの人は人脈づくりには高いコミュニケーション能力や多趣味であることなどが必須だと考えています。これも決して間違いではありませんが、『すごい人脈』を求めるのではなく『いい人脈』を望むべきだ、ということをぜひ合わせて考えてほしいと伝えてきました。
人脈とは「誰を知っているか」ではなく、「誰に知っていると言われるか」の方が重要。すごい人を何人知っているかで人脈を語る前に、自分はそういった人たちに自信を持って紹介される人物なのかを問わなければなりません。常に向上心を持ってスキルセットや人間性を磨き、自分がその交友関係にふさわしいレベルの人間なのか、どのようにすれば「ぜひあなたを紹介したい」、と言われるのかを考えて日頃の努力を惜しまないことです。
いい人脈にはお互いを敬う気持ちが不可欠です。肩書きに応じて態度を変える人や、何かにつけて時間や専門知識ばかりを欲しがる人には注意をし、あなたの中身、すなわち「人間性」に惚れ込んでくれたり、「生き様」に敬意を示してくれる人との出会いを大切にしましょう。
人の心を惹くには様々な方法がありますが、一番の近道は確たる自分を貫いて生きること。生き方に対する信念やフィロソフィーをしっかりと持ち、何事にも熱意と誠実さを持って接する人には自然と人が惹き寄せられます。また、何気ない雑談をサラっとこなす知性やセンスの良さもいい人脈づくりの役に立ちます。
これからは頭の良さだけでなく、人との繋がりを活かせる人たちが飛躍する時代。いいご縁に出会った時、しっかりとそのチャンスを掴めるよう自分磨きをしておくといいですね。
教育スペシャリスト メアリー先生 vol. 5
(日刊サン 2019.10.05)
メアリー
教育現場に24年携わるハワイ在住の教育スペシャリスト。カカアコにて英才キッズアカデミーを運営。人間能力開発研究所の創立者であるドーマン博士に直々教わったテクニックと独自の研究を合わせ、「IQ(頭脳)とEQ(人間性)をバランスよく育てる教育法」を開発。こどもLLCなど、子どもが社会に出るのを楽しみにするようなレッスンが人気。また、ストレスのない受験対策や子育ての細かい指導法は信頼が厚い。
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