米国教育庁は9月26日、ライエ、ワイアルア、ヒッカムの各小学校が全米ブルー・リボン賞校に選ばれたと発表した。 ヒッカムとライエの各校は、州及び全国の審査で「模範的優良成績校」に、ワイアルア小学校は、過去5年間にわたる学力格差改善の成果が認められ、「模範的学力格差改善校」に選ばれた。
オアフ島のこの3校の生徒数は、500-600人とほぼ同じ規模だが、生徒のデモグラフィーには大きな違いがある。 ヒッカム校の99%の親は軍に勤務しており、その65%は白人である。毎年、約200人の生徒が転入し、約200人が転出しており、生徒は世界中からやって来る。
ヒッカム小学校のベンダー校長は、「転入した生徒、転出する生徒に対し、「あなたたちは愛されている」ということを徹底した。生徒は世界中のあらゆる場所から来ており、両親は軍のあらゆる部署で働いており、何度も引っ越しをしているので、生徒が「あなたたちは歓迎されている」と感じられる学校にしようと努力してきた」と述べた。
新しい転入生徒は、「バディ」と呼ばれる仲間の生徒と行動を共にし、「アロハ・トランジション・センター」で、友達の作り方や「ハワイ生活の楽しみ方、宿題の対処法」を学ぶ。親は、長期任務に伴う不在を補うために、可能な限り子供と一緒にスクール・ランチを取るように勧められている。
また、転出する生徒には、「フイ・ホウ」(ハワイ語の“またね”)と呼びかけられ、レイとクマのぬいぐるみが贈られる。 一方、他のノースショアの2つの学校は、農村部にあり、生徒は太平洋諸島系か混血の生徒が大半である。ワイアルア校には、砂糖プランテーションの労働者の末裔の子弟が多く、ライエ小学校には、低所得家庭の子弟が多い。
ワイアルア校がムーア校長の下で、全米ブルー・リボン校に選ばれたのは2012年以来2回目。同校長は「恵まれた家庭の生徒と恵まれない家庭の生徒の間のギャップを大きく縮めたのが受賞の要因であろう。
10年で2つの全米ブルー・リボン賞を獲得できたのは特別なことで、私たちの努力が一貫したものであったことが認められたものである。生徒たちは自分の学校に誇りを持っている。我が校で得た成功体験を将来のもっと大きなステージで活用して欲しい」と喜んだ。
州教育局によると、このオアフ島の受賞校は、受賞した全米の312の公立校と50の非公立校の中の3校である。授賞式は、11月14日・15日にワシントンDCで開催される。
(日刊サン 2019.10.12)