日本政府は令和元年度の外務大臣表彰受賞者を7月発表し、この中でハワイ在住のケビン・善三・浅野(けびんよしみあさの)氏、小高忠三(こたかちゅうぞう)氏のお二人が受賞することを公表。9月24日に在ホノルル日本国総領事館で、表彰状の授与式および祝賀レセプションが行われた。
外務大臣表彰は、多くの方々が国際関係のさまざまな分野で活躍し、日本と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で、特に顕著な功績のあった個人および団体について、その功績を称えるとともに、その活動に対する一層の理解と支持を国民各層にお願いすることを目的としている。
授与式には、小高忠三夫妻と親族、関係者、ケビン・善三・浅野夫妻と親族、関係者、伊藤康一総領事夫妻、8月にハワイに赴任した山中真一主席領事ら領事館職員も列席。河野太郎現外務大臣の署名が入った表彰状が両氏に渡され、祝福された。
小高忠三 国際空手道連盟会長
同氏はハワイにて50年以上にわたり、空手道の指導・普及に携わる。1966年に国際空手道連盟をハワイに設立。後にカリフォルニア州、日本、インド等、世界各地に支部を12ヵ所設立し、空手道の普及に貢献している。また、ホノルルにおいて毎年国際空手道選手権大会を主催しており、今年60回目を迎えるハワイ州空手道選手権大会も同連盟が主催している。
長きにわたる大会の主催・運営にとどまらず、日常的に日米空手関係者間の交流を積極的に支援されており、日米間の相互理解と友好親善に貢献している。
ケビン・善三・浅野 ハワイ柔道連盟会長
同氏は1988年ソウルオリンピックの柔道銀メダリスト。1990年よりハワイで柔道の指導を開始し、2012~2018年全米柔道連盟会長、ハワイ柔道連盟会長として柔道の普及・継承へ貢献した。 特に講道館とは、毎年多くの柔道関係者の相互交流を実施するなど尽力している。
2013年からは、ハワイの高校生柔道家を日本の柔道合宿へ引率し、日米青年交流にも貢献。また東日本大震災被災地を訪問して柔道指導を行うなど、奉仕活動にも励まれる。まだ55歳の同氏の活躍が大いに期待される。
(取材・文 奥山夏実)
(日刊サン 2019.09.24)