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アラモアナ公園改修、市長と議会が対立 

カーク・コールドウェル市長は9月4日、アラ・モアナ公園の主要な改修工事が完了したことを報告した。 「何十年もの間、市長と市議会議員は交代したが、毎年400万人が訪れているこの公園に目を向けた人はいなかった。

 

必要に応じて草を刈ったり、溢れたゴミ箱を空にしたり、汚いトイレを掃除したりなどの、最低限のことにしか手を出さず、きちっとした整備を実行しなかった」と同市長は生まれ変わった西側の公衆便所の前で記者団に語りかけた。

 

この公衆便所は、スターコム・ビルダーズ社が88万3千ドルの工費で、屋根と下水設備を取り替え、全面的に改修したものである。 ダイヤモンド・ヘッド側の公衆便所の改装は、2018年5月に完了している。 100万ドル強の費用をかけたアラモアナ・パークドライブの全面舗装は、間もなく完了する予定であり、マッコイ・パビリオンへの新しい空調システムの設置は冬に行われる。

 

市長は、この整備計画の中で最も物議をかもしているドッグ・パークと民間資金による総合プレイ・グラウンドの建設については、あいまいなコメントに終始した。 アラモアナ・ビーチパークを守る会は、3週間で1千700の署名を集め、ドッグ・パーク、海側の共用歩道、立体駐車場、遊び場等に反対する嘆願書を提出した。

 

市議会は5月、19-92法案を満場一致の8-0で可決し、市長に対し、海側の道路の拡張、ドッグ・パークと遊び場の建設、近くの海岸線から砂を補充する案、を再考するように促した。

 

市長は、この決議について、「発効した法令は確実に遵守する」と述べる一方、「最終的に、どのプロジェクトが実行されるかは予算の問題になる。環境影響報告書に対する60日間の意見表明と異議申し立ての期間が終わった段階で、市議会メンバーと地域住民と、整備計画の中のどのプロジェクトを推進すべきかを話し合う必要がある」と語った。

 

 

(日刊サン 2019.09.21)