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ホノルル高速鉄道に 7億ドル以上の補助金

連邦公共交通局は9月5日、ホノルル市の高架鉄道建設計画の「リカバリー・プラン」(改善計画)を承認した。ホノルル高速鉄道公社(HART)のアンドリュー・ロビンズ理事長は、この承認は20マイルの路線建設の重要な節目になるとコメントした。 FTAは、費用を抑え、建設の遅れを最小限に抑えるための実行可能な改善計画の提出を求め、2014年以降連邦補助金7億4400万ドルの交付を差し控えていた。

 

イースト・カポレイからアラモアナ・センターまでを結ぶ同鉄道は当初、52億ドルの総工費と来年の開通の予定であったが、完成は路線の半分程度で、総工費は92億ドルに膨れ上がり、開通は2026年に延びている。

 

HARTは、2017年4月に最初の改善計画を提出。しかし、2年前に州から数十億ドルの資金援助を受け、さらに市中心部の工事区間の官民提携の導入など、新しい展開があったため、これまでに3回修正を行った。 市は、ミドル通とアラ・モアナ間の4マイル区間で「P3」と呼ぶ官民提携を計画しており、パール・ハイランドの1,600台の駐車場及び交通ターミナルの建設、鉄道の今後30年間の運営、が計画されている。

 

建設関連予算は約14億ドルで、入札は今年後半の予定。民間業者との契約締結後の来年2月には連邦補助金が下りるとみられている。 コールドウェル市長は、反対派の抗議にもかかわらず、「鉄道建設の財政基盤は盤石で、完成を目指し、引き続き透明性を確保していきたい」と述べた。

 

ハワイメイソンズユニオン、IUBACローカル・ワンは、「このニュースに興奮している。FTAの認可で、HARTの工事に引き続き従事できることになる。また、我々は、都市中心部での住宅建設や公共交通指向型開発の恩恵を受けられる」とコメントした。 ローカル・ワンの組合員は、鉄道駅のブロック工事、柱と高架のセメント仕上げなど、様々な工事を請け負っている。

 

 

(日刊サン 2019.09.21)