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恐る恐るのメディケア申請|ドクター國陶ゆかりの終活コラム4

アメリカでは、65歳になると、政府が提供する医療保険のメディケアに加入する資格ができます。今年この私も、めでたく、メディケア申請年齢に到達するほど長生きできました。

アメリカ暮らしはウン十年、何とか生活には困らない程度の英語、政府関係の書類も仕事でいろいろ見てきたという私ですが、それでも、このメディケアは、思ったより手ごわい。居住5年以上とか、市民権や永住権を持つものとか、複雑な資格制限がある上、プランAだのBだのCだの、ソーシャルセキュリティとの関係だの、ペナルティーだの、連邦政府の保険制度でありながら、民間保険会社が請け負う部分もありとか、なにやらごちゃごちゃしており、同年代のアメリカ人に聞いてもしっかり把握している人は少ない事が判明。

この記事を読んでくださっている方も、「なんだかよくわからん」という方、「私は資格ないでしょ」と頭っから諦めてしまっている方が多いのではないでしょうか。「アメリカで老後を過ごそう」「しっかりとした終活を目指そう」としている皆さんには、諦めずに正しい情報を集める事をお勧めします。

もちろん、政府のメディケアのサイトでのネットサーチや、パンフレットの精読、担当官、経験者たちに聞くという手もありますが、やはりお勧めしたいのは、その道の専門家、つまり、保険コンサルタントと呼ばれる方たちに、じっくり相談に行く事です。英語のできる方はローカルの専門家でもよいですが、ありがたいことに、ハワイには日本語でも相談できるコンサルタントがちゃんといます。アメリカ生活や仕事歴、仕事先での健康保険、健康状態、経済状態等、一人一人のユニークな状況に合わせて、自分にふさわしいメディケア利用の在り方を把握したいものです。「お金がかかるんじゃないの?」と心配される方もいますが、無料で相談に乗ってくれます。

私は、ラッキーな事に、勉強家な保険コンサルタントのワシントン智子さんから、いろいろ話を聞くことができました。毎年微妙に変わる規定やプラン内容などもチェックしてくれているので、とっても安心です。

 

【プロフィール】

Institute of Transpersonal Psychology 博士号修了。ハワイのWEBテレビ放送局、THINKTECH HAWAIIで日本人コミュニティで活躍する人々を紹介する番組「Konnichiwa Hawaii」でパーソナリティーを務める。本業はライフコーチ・催眠療法士。

 電話(808)286-2085 メール [email protected]

WEBサイト:http://www.yukari-kunisue-coaching.com