ロサンゼルスのステイプルズ・センターで15日月曜日開催された第58回グラミー賞のTV放映枠外で、ジョン・クレアリーのアルバム『ゴー・ゴー・ジュース』が受賞し、5年連続で、ハワイアンミュージックは落選した。
マウイ島のクムフラ、ケアリィ・レイシェルのナ・ホク・ハノハノ賞を受賞したアルバム『カヴァイオカレナ』と、オアフ島のヴォーカリスト、ナタリー・アイ・カマウウの『ラ・ラ・ラ・ラ』のハワイ出身の2人のファイナリストは、落選する結果となった。 いくつかの賞のプレゼンテーションをしたレイシェルは、グレーのポロシャツに、シェルのレイを身につけ、ハワイ語で観客に挨拶をした。
今年のベスト・リージョナル・ルーツ・ミュージックアルバムの他2人のファイナリストは、リヴェラーズの『ゲット・レディー』とウィンド・ウォーカー&The MCWの『ジェネレーションズ』であった。
クレアリーはニューオリンズを拠点にしたファンク&R&Bミュージシャンで、リヴエラーズもルイジアナ出身のケイジャン、ザディコと「スワンプ・ポップ」を演奏する。ウィンド・ウォーカー&The MCWは、ネイティブアメリカンの伝統ドラムを演奏するグループである。
『カヴァイオカレナ』は2014年後半にリリースされ、2015年アルバム・オブ・ザ・イヤーや男性ヴォーカリスト・オブ・ザ・イヤーなどのナ・ホク・ハノハノ賞を受賞した。 『ラ・ラ・ラ・ラ』は2015年のナ・ホク・ハノハノ賞後にリリースされたが、今年5月に開催の2016年ナ・ホク・ハノハノ賞に最終に残ると予想されている。
2011年のグラミー賞以来ベスト・ハワイアン・ミュージック・アルバムのカテゴリーがなくなったが、2つのハワイアン・アルバムが同じ年に最終までの残ったことは、歴史的快挙となる。現在のベスト・リージョナル・ルーツ・ミュージック・カテゴリーは2011年に創設され、ハワイアン、ケイジャン、ネイティブアメリカン、ザディコ・ポルカ音楽を網羅している。このカテゴリーが設定されてから、グラミー賞はケイジャン、つまりニューオリンズにルーツのあるアーティストが受賞し、毎年1枚、ハワイアン・アルバムを選考にいれるというのが非公式の割り当てになっているようである。