「biki(ビキ)」を運営するバイクシェア・ハワイ(BH)は先週、30分間までのウォークアップ1回利用料金を3ドル50セントから4ドルに引き上げた。また、300分までの複数回使用料金は20ドルから25ドルに、契約時間を超える場合の30分ごとの超過料金は3ドル50セントから4ドル50セントに引き上げられた。
この値上げは、需要増大に伴う運用コスト上昇を相殺するためのものであるという。 ホノルルで初めてのバイクシェア・サービスの「biki」は、2017年6月に市と州からの2百万ドルの補助金を受けて開始され、順調に推移している。 昨年10月、1カ月10万回利用の目標を達成し、利用回数は前年同月から62%増加した。
昨年11月までの利用回数は、130万回以上に達した。1年目と2年目を比べると、自転車1台あたりの使用回数は2倍になった。 ステーションの数は、開業当初から30以上増え130カ所となり、バイクの台数も300台以上増え約1千300台になった。サービス・エリアはホノルルのダウンタウンからダイヤモンド・ヘッド/ワイキキまでで、ダウンタウン、カカアコ、ワイキキ周辺の利用が多い。
この運賃の引き上げの対象はウォークアップ運賃で、その利用者の大半は観光客や初めての利用者であるという。地元の住民に人気の月間会員料金は変更されない。 1カ月30分までの利用回数無制限の「コミューター・プラン」の料金は15ドル、1カ月60分までの利用回数無制限の「ボエジャー・プラン」は25ドル300分までの利用の「フリー・スピリット・プラン」は、月額20ドル。
低所得者用の割引プランも充実しており、1カ月30分までの利用回数無制限の料金はわずか10ドル。補助栄養支援プログラム(SNAP)などの公的支援を受けているハワイ州の住民が対象で、資格取得には、公的給付制度の確認文書と政府発行の身分証明書の提示が必要となる。
詳細はホームページgobiki.org、または、電話888-340-2454まで。
(日刊サン 2019.09.07)