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ハワイ不動産ニュース: ワイキキに超高級スイート・ホテル「エスパシオ」がオープン

超高級ホテルの「エスパシオ・ザ・ジュエル・オブ・ワイキキ」が9月7日オープンする。エスパシオは、日系企業のコーワ・ワイキキ社が、88室のワイキキ・ビーチサイド・ホテルを2500万ドルで買収し、5千万ドルを投じて9室のみの超高級スイート・ホテルに改装したもので、一泊宿泊料金は3千〜1万ドルである。

 

エスパシオの改装は、ハワイでの1室あたりの改装費用としては最高となり、同ホテルは、最も高価なオール・スイート・ホテルの一つとなる。 改装に1室あたり約560万ドルをかけたスイートは、約2,250平方フィートの広さで、イタリアの大理石、モロッコの金属細工、スターンズ&フォスター社の手縫いのマットレスなど、世界中の最高の素材が使われ、コンシェルジュ、バトラー、カー・サービスが備わっている。

 

部屋もしくはインフィニティ・プールを見渡す共用の屋上デッキで、プライベート・シェフが料理することも可能だという。また、ホテル内には、有名シェフのジェイソン・ヤマグチ氏の「ムゲン」もオープンする。 1〜6月の観光客の1日当たりの支出は196ドルで、昨年同期比3%減少している。

 

1〜6月の高級ホテル市場の1泊当たりの宿泊料金は昨年同期比約1%低下し560ドルになり、宿泊可能な1室あたりの収入(RevPAR)も1%以上下がり429ドルになった。稼働率もほぼ横ばいの77%であった。 しかし、6月単月の高級市場の動きは健全なものであった。

 

客室稼働率はほぼ81%で、前年同月比7%増加した。平均宿泊料金は2%上昇して548ドル、RevPARは10%増え443ドルになった。 ホスピタリティー・アドバイザーズ社の社長兼CEOのジョセフ・トイ氏は、「ハワイの経済は順調に推移している。ホテル市場が軟調になってきたとしても、高級ホテルに対する需要は変わらない。

 

市場の投資家は、この改装されたエスパシオの業績を見ながら、スイート・ホテル市場の最上位セグメントがどのように動いていくのかを注意深く見守るであろう」とコメントした。 アクア・アストン・ホスピタリティ社は、エスパシオから1ブロックも離れていない場所に全室スイートのアストン・ワイキキ・ビーチ・タワーを運営している。

 

同ビーチタワーのスイートは、2部屋続きで、通常、1泊700ドルから1千ドルで、セレブの泊まる有名ホテルである。 アクア・アストン・ホスピタリティ社の営業・マーケティング・売上担当上級副社長のエド・スカピノック氏は、「エスパシオはアストン・ワイキキ・ビーチ・タワーを超えるであろう」と語った。

 

 

(日刊サン 2019.09.07)