今季は写真より長めの髪型でプレー中（2016年10月撮影）

秋も深まり、アメリカではプロのNBA、カレッジともにバスケットボールのシーズンが始まっています。今秋3年生になったゴンザガ大学の八村 塁選手は、11月6日の開幕戦からスタメン出場中。アイダホ州立大学を相手に華麗なダンクシュートを連発し、この試合最多の33得点を記録。チームは120-79で快勝しました。

1年目は1度もスタメン出場させてもらえず、平均出場時間もわずか4.6分だったのが、2年目の昨季はベンチスタートが大半ながらも、平均出場時間は20.7分へとアップ。そして今季はチームの大黒柱となるだけでなく、開幕時点から全米の大学最優秀選手予想リストや、2019年NBAドラフトの一巡指名選手予想に名を連ねるほどの注目を浴びています。

今季のゴンザガ大学は八村選手の同級生でフランス出身のキリアン・ティリーも最優秀選手候補に挙がり、開幕前から前評判は上々。開幕時点でのランキングで全米3位に入り、チーム史上初のNCAAトーナメント優勝への期待が高まるばかりです。ゴンザガ大学は20年連続でNCAAトーナメントへ出場中の強豪チームですが、八村選手が1年生だった2017年春のトーナメントで準優勝したのが過去最高です。

決勝で敗れた相手のノースカロライナ大学とは、12月15日に対戦予定。マイケル・ジョーダンをはじめ、数々のNBA選手を輩出し、今季も現在7位にランキングされる古豪との試合は敵地で行われ、ESPN2で放映されます。また、その前週には現在5位にランキングされるテネシー大学との対戦も組まれています。

ゴンザガ大学が所属するウエストコースト・カンファレンスは強豪校が少ないため、トーナメントで上位シードを獲得するためにはこういったカンファレンス外の強豪に勝つことが非常に大事です。

ゴンザガ大学での試合チケットは 入手困難

インターネットが普及し、完売のコンサートやスポーツイベントのチケットを転売市場で簡単に購入にできる時代になりましたが、ゴンザガ大学のホームゲームのチケットは依然として入手困難です。

キャンパスを構えるワシントン州スポケーンには4大プロスポーツのチームがない上に、ゴンザガ大学にはアメフトのチームがなく、男女ともにバスケットボールのチームが地元で絶大な人気を誇っています。特に男子のホームゲームは学生席と年間シートでチケットが完売。ホームゲームはシーズンに20試合にも満たないため、購入したファンは中々手放さないようです。

シアトル郊外に住んでいる身としては、せっかく同じ州内に住んでいるのだから、できればホームコートで八村選手の試合を見てみたいのですが、StubHubなどの転売サイトを見ても、売りに出ている座席は1試合当たりわずか数席程度。最低限でも200ドル以上の値がついています。

特に12月5日に行われるワシントン大学との対戦は州内チーム同士の対戦である上に、今季はワシントン大学も開幕時点で全米25位にランキングされていただけに（現時点ではランキング圏外へと転落）、StubHubでは4枚しか在庫がなく、安い方でなんと350ドルとなっています。

ゴンザガ大学は来週マウイで試合予定

ホームゲームに手が届かないなら、アウェーゲームを見に行く手もあります。来週19日から21日まで、マウイのラハイナ・シビック・センターで恒例のマウイ・インビテーショナルが開催されます。これは8校が参加して行うミニ・トーナメントで、ゴンザガ大学に加え、現在全米ランキング首位のデューク大学も出場します。

両校ともに19日の一回戦、20日の二回戦を勝ち抜けば、21日の決勝で対決予定。二回戦以降のチケットは前日の結果次第で発売枚数が決まるため、興味がある方はイベントの公式ページをチェックしてみてください。ゴンザガ大学がデューク大学を破ることができれば、全米ランキング首位に躍り出ること間違いなし。

いくらランキングが高くても、3月のトーナメントを勝ち抜かなければ優勝はできないのですが、優勝するためにはトーナメントの早い段階で強豪との対決が組まれないよう、できる限り上位シードを得たいものです。 前述のテネシー大学との対戦は、12月9日にアリゾナ州フェニックスで行われるジェリー・コランジェロ・クラシックの1試合として開催されます。

同日、会場のトーキングスティック・リゾート・アリーナではこの試合に加え、グランドキャニオン大学対ネバダ大学の対戦が行われ、チケット購入者は両試合を観戦できるようです。こちらはかなり残席があります。 州東部のゴンザガ大学まで車で4時間半かかるところに住んでいる私は、3時間半で行けるオレゴン州ポートランド大学での試合観戦を検討しています。

この試合のチケットは、1月3日午前11時にポートランド大学のウェブサイトで発売開始予定。他の試合のチケットはすでに発売中なのですが、この試合ともう１試合だけは1月の発売となっています。人気のカードだけに、もしかしたら２、３試合のセットでしか購入できないプランなのかもしれません。