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ハワイ在住者のためのライフプランのお話【アニュイティを理解し、 安心な資産形成を始めませんか】

アメリカでは、IRA等の受皿としても使われる、Annuity(アニュイティ)、日本の民間の年金にあたります。保険会社が提供している積立商品です。学費やなにか特別の支出が10年後にあることがわかっているなどの場合の積立てにもなりますし、名前のとおり、リタイアメント準備に多く使われます。  

 

若い方には実感がわかないかもしれませんが、老後の対策をしておかないと、退職後、SOCIAL SECURITY BENEFITだけで生活するのは厳しいのが現状です。持ち家のない方は家賃を支払ったり、不動産を所有していたら毎月の管理費や諸経費がかかります。さらにご夫婦のどちらか一人欠けてしまうと収入は60%位になります。  

 

私がハワイに来た時は20代後半でしたが、あっという間に月日が経ってしまいました。若い時から人生設計をしておかないと、高齢になってからでは間に合いません。アメリカのアニュイティは、下記のようなタイプがあります。

●月々または毎年お金をいれて積み立てていくタイプ

●最初に保険料を一括払いするタイプ  自分が必要になるまで、据え置くタイプのものがDeferred Annuityです。自分の好きなときにお金を引き出すことができます。

 

 受け取り(アニュタイズAnnuitize)を始めたいときは、そのときのキャッシュバリューをもとに保険会社に申請し、受け取り金額と年数をそこで決められます。または、一括払い即時年金にかけかえ、今までのキャッシュバリューを一括で払い込み、最短で翌月から年金の受給を開始したりすることができます。退職した後、今までのお給料のように、定額が保障期間入ってきたら、安心ですね。  

 

年金受け取り期間は、商品にもよりますが下記のように選ぶことができます。

●一生涯

●年数確定

●保障期間つき一生涯  

 

 

注意点は、59歳半までに引き出すと、ペナルティが10%かかる点です。ご自身の利用目的、準備済みリタイアメントなどを考慮し、専門家と相談の上、こういう時代ですので、ぜひAnnuityをうまく活用されてみてはいかがでしょうか。

 

 


横江和子

親の介護がきっかけで、アメリカの長期介護や年金に興味を持ち、保険のライセンスを取得。配偶者がメディケアのパートDのペナルティーを生涯払い続けることになり、メディケアの分野を習得し、色々なシニアの医療保険会社の資格を取り、皆様のニーズに合ったプランをご紹介しています。

 

シニア医療保険スペシャリスト

問合せ先:[email protected]


 

 

(日刊サン 2019.02.01)